元バレリーナの女優草刈民代(57)が17日、都内で会見し「キエフ・バレエ支援チャリティー BALLET GALA in TOKYO」(7月5日、東京・昭和女子大人見記念公会堂)の開催を発表した。
世界中で活躍する日本人ダンサー20人が集結して、ウクライナのキエフ・バレエ団のダンサーとともに古典や現代バレエの代表作を上演する。1800人を無料招待して、1人5000円以上の寄付を募り、全額をキエフ・バレエ団に贈る。
公演の芸術監督を務める草刈は「2月の後半からロシアのウクライナへの侵攻が始まり、多くのロシア人、ウクライナ人と踊ってきた私は、複雑な気持ちでいました。一緒に踊ったことのあるダンサーが撃たれて亡くなった記事などを見ているうちに、いろいろなダンサーがメッセージを発信しているのを知りました。『ダンサーはきれいな体だけではなく、心も頭もあるはずだ。もっと、ものを考えて選択しなければ』というメッセージがものすごく響きました。何かできないかと考えて、それなら支援の公演をやろうと思いましたバレエの踊りの基礎は共通言語の習得。バレエのつながりで、いろいろなことができると思う」と話した。
キエフ・バレエの副芸術監督を務める寺田宜弘は「11歳の時にウクライナに留学して35年がたちました。今年の2月23日に日本の外務省の勧告でウクライナから出ました。2週間くらいで収まるだろうと思っていたら、こんなに恐ろしいことになってしまった。翌日の24日の朝から戦争が始まって、バレエ学校の教え子たちから『先生、助けてください』という連絡が来ました。ウクライナの、世界の芸術がなくなってしまうからサポートしないとと思い、ヨーロッパの友人と協力して125人のウクライナの子供たちをヨーロッパのバレエ学校に無料で留学させました。心の中で『日本でもチャリティー公演をやるべきだ』と思っていたら、草刈民代さんから連絡があった。夢と希望を与えていただいた。本来120人のキエフ・バレエ団ですが、今ウクライナに残っているのは30人だけですが、ウクライナの芸術は生きていることを証明できる」などと話した。
元バーミンガム・ロイヤル・バレエのダンサー厚地康雄は「突然、民代さんから直接電話をいただいた。会ったこともなかったけど、公演の趣旨を、熱を持って伝えてくれた。『僕の出来ることをやらせてください』と言いました。僕の踊りが、1人でも救いになれば」。
恩田健志プロデューサーは「草刈さんから『バレエ人として何かできないか』と相談をうけたのがきっかけです。昭和女子大からは特別に会場を提供していただきました。制作費は17社の企業と個人が協賛してくれました」と説明した。



