櫻坂46が20日、山梨・富士急ハイランドコニファーフォレストで、野外ライブ「W-KEYAKI FES. 2022」千秋楽公演を開催した。先月実施予定だったが、メンバーが新型コロナウイルスに感染し中止に。リベンジの振り替え公演となった。アンコールでは一期生の尾関梨香(24)原田葵(22)の卒業セレモニーも行われた。

原田は涙で言葉を詰まらせながら、手紙を読み上げた。スピーチ全文は以下の通り。

     ◇     ◇      ◇

このような状況の中、この日のために準備してきてくださったスタッフの皆様、今日このライブのためにここまで来てくださったBuddies(ファンの愛称)の皆様、本当にありがとうございます。

あらためて、今まで当たり前に開かれていたライブだったり、イベントが簡単には行えなくなってしまった中でも、今回、こうしてライブを開催できたことが、運が良く、本当にありがたく、幸せです。そして卒業の時を皆さんと迎えられたことが、とてもうれしいです。ありがとうございます。

3年前にこの場所で復帰した時、多くの方が拍手と歓声とともに温かく待っていてくださったことが、本当にうれしかったです。その時、絶対にファンの皆様に直接お会いしてお礼を言って、笑顔になってもらうまで卒業しないぞと思い、グループに復帰しました。

グループがうまくいかない時でも、休業中の時でも温かく見守り支えてくださった皆さんのおかげで、自分の持っているもの以上のことを、この7年間もの間経験させていただきました。

卒業を決めて、今まで当たり前のように感じていたものが、最後を迎えるにつれて、分かってはいたものの、これまでやらせていただいてきた1つ1つのお仕事の大きさ、そして本当にキラキラと輝く時間を過ごしてきたなということをあらためて感じました。

失敗して、悩んで、学んでを繰り返して、まだまだ至らない点ももちろんたくさんあると思うのですが、ここまでとても強く成長することができたなと思います。

そして、学業をしながらの活動は1人ではできなかったなと振り返ってみて感じます。どんな時も味方で、いつも褒めてくださったファンの皆さんからの温かい言葉だったり、学校でノートを貸したり勉強を手伝ってくれた友人、無理のないスケジュールを調整し、近くで見守ってくださったスタッフさん方。苦しい時には、ちょうどいい距離から支えてくれたメンバー。優しくて繊細なみんなは、私にたくさんのことを教えてくれました。

そして、もうこういうことなく、家でずっと支えてくれた両親がいたからこそ、学生生活とともにこのアイドルの道を歩むことができました。

今、思い出すと、よくやりきったなと思うくらい大変でしたが、何より、本当に周りの人たちに恵まれているからこそ、こんなにもすてきで刺激的な日々をぜいたくに経験して過ごしてこられたんだなと感じています。

ここにいなかったら、出会えていなかった人や場所、感情がたくさんあって、ここにいたからこそ手放したくない宝物がたくさんできました。

ですが、もっともっと成長するため、1人のすてきな人となれるよう、卒業してからも精いっぱい真っすぐ歩いていきたいと思います。そして、これからはグループがもっともっと成長していく姿を陰ながら応援していたいと思います。

これからも櫻坂46、尾関梨香、原田葵を、よろしくお願いします。