TBS系情報番組「THE TIME’」(月~金曜午前4時30分)「THE TIME,」(月~金曜午前5時20分)に10月から心強い助っ人が加わった。フリーアナウンサーの千葉真由佳(29)。同局関連会社所属で、21年6月から同局深夜帯やCSで放送される「TBSニュース」を担当してきた実績を買われ、朝番組に抜てきされた。局アナ以外で唯一スタジオで原稿を読む役割。名前は千葉だが、生まれも育ちも青森。矢口真里(39)似? の津軽っ子に話を聞くと、強すぎる青森愛や、実は既婚者であることなどを明かした。

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「THE TIME,」出演3日目の10月5日放送冒頭で、MCの安住紳一郎アナウンサー(49)から矢口に似ていると話を振られると「矢口真里似のアナウンサー」とネットで話題になった。「安住さんにいじってもらえたのもちょっとびっくりしたけどうれしかった」と振り返った。

千葉アナが多くのニュース原稿を読み上げる「THE TIME’」の時間帯、地元青森では通販番組が放送されており、「THE TIME,」から画面に映るようになる。出演時間こそ短いものの、全国ネット番組出演の反響は大きいという。青森時代から応援してくれる視聴者や、前職NHK青森時代の同僚からも多く連絡が届いたという。「安心する存在、月から金まで私はいるよっていうのを、名前知らないけどなんか顔知っている、つけたら毎日何かいるよみたいな、そういう存在になっていけたら」と願った。

1993年生まれの29歳。具体的な時期は非公表だが、コロナ期に一般男性と結婚。情勢的に直接あいさつができない人が多かったり、アナウンサーという立場上、自身のプライベートな話題を発表しづらかったりしたため、これまで既婚であることを明かす場面がなかったという。

夫の東京転勤も上京の一因だった。9月には結婚式も執り行い、一段落した。その直後に番組出演が決まったが、夫からも後押しされた。「夫が万歳で喜んでくれた時に、応援してくれる人がいるならやるか、大丈夫だってなりました」。午後4時に就寝し、翌日深夜0時過ぎに起床する昼夜逆転生活。家事の分担はほぼ半々だ。生活リズムのすれ違いは、夕食メニューを手書きのメモで伝えるなど、あえて温度感が伝わるアナログなコミュニケーション方法で解消するようにしているという。

故郷・青森への愛はつきない。「青森県40市町村どこ行ってもアピールできるネタがあるぐらい、ネタ持ってるつもりです」。住む場所は離れても、故郷を思う気持ちは変わらない。「東京にある店舗だったりとか上京して頑張ってる人たちが絶対いっぱいいるので、そういう方々と何か発信するものがあったらいいな」。

番組での役割について問うと「ちょっと中途半端な年齢で加入したからには、何か地方で生活していた肌感覚とかをしゃべっていきたいです。あと、結婚しているっていう部分でもスーパーに行く主婦目線、生活者目線というか自分のパーソナリティーを生かして、それは皆さんそれぞれあるので合わせて温かい番組なればいいな」。実力派オールドルーキーが、放送開始1年がたった番組に新たな風を吹かせている。【佐藤成】

◆千葉真由佳(ちば・まゆか)1993年(平5)11月18日、青森県青森市生まれ。10~15年、地元紹介フリーペーパー「青森美少女図鑑&Seijo Style」専属モデル。13~16年、ミスクリーンライスあおもり(青森米PR大使)。16年弘前大学人文学部現代社会学科卒業後、NHK青森でキャスター、リポーターを務める。「あっぷるワイド」でMCなど。21年6月からTBSニュースでキャスター。22年5月よりスポーツライブ+「滝川英治のスポーツダイアリー」アシスタントMC。趣味は読書、レトロな街並み散策、神社仏閣巡り。152センチ。