埼玉県大野元裕知事(59)がこのほど、前千葉県知事で俳優の森田健作(73)がパーソナリティーを務めるニッポン放送とFM NACK5の年末年始番組にゲスト出演。「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向けての意気込みを語った。
森田は大野知事を「温厚で理知的な人」と評価する。新型コロナの感染拡大の中でともに対策に取り組んできた、いわば、かつての“同志”だっただけに意気投合した本音トークを繰り広げた。
森田は「私が千葉県知事時代、大野知事とはおよそ1年7カ月にわたって、千葉県と埼玉県を盛り上げるために力を合わせて頑張ってきました」。その上で「大野知事は特に外交に詳しい方ですが非常に温厚、しかも理知的。1都3県でコロナ対策に全力を挙げてきましたが、とにかく協調性があって周囲からも信頼も厚かった」。
森田が大野知事とメディアで共演するのは今回が初めて。だが、大野知事は財団法人中東調査会の上席研究員時代の05年から5年にわたって、ニッポン放送で朝の情報番組(3番組)のレギュラー・コメンテーターだった。「森永卓郎さんがパーソナリティーだった番組などをやらせていただきましたが、中東だけに限らない広い分野でコメントする機会を与えてもらった」と振り返った。
森田も「リスナーや番組スタッフからは『複雑で難解なアラブの世界の情勢や背景などをソフトな語り口で、分かりやすく解説していた』と聞きましたよ。大好評で、参院選出馬(10年)で降板した時は惜しむ声が続出したと聞きましたよ」と切り返した。
その大野知事が、埼玉県知事に就任したのは3年前の19年8月。それから半年後に新型コロナウイルスに感染が拡大した。「それ以降は、森田さんなど1都3県の知事らと共に感染対策に追われる日々が続きましたね。とにかく最初は感染症に対する知見もなかったので、感染拡大を遅らせることに注力せざるを得ませんでしたが…」。
コロナ対策中心の3年間だったが、ここに来て「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向け動き始めた。
大野知事は「『埼玉版スーパー・シティプロジェクト』や『埼玉版SDGs』、さらには『デジタル・トランスフォーメーション(DX)』などの取り組みを進めています」と言うが、今回の大野知事の番組出演は森田からの提案だった。
森田は「私も知事時代はアクアラインの値下げとか、千葉県の活性化で自分なりに頑張ってきた。今は知事も退任しましたが、やはり千葉県だけではなく、お隣の埼玉県も良くなってもらわないと困る。実は、小学校5年の頃から母親の親族がいた蕨市の道場に通っていたんですよ。つまり『俺は男だ!』の原点は埼玉にあったわけです。そう言った意味でも大野知事には頑張ってもらいたい」との願いもあった。
埼玉県は、かつて経験したことのない、人口減少・超少子高齢化という、人口構造の大きな変革期を迎えている。
大野知事は「75歳以上の高齢者は全国トップクラスのスピードで増加していくと思われています。時代の転換点を直面する今、10年後、20年後の埼玉県を見据えて、さまざまな取り組みを行っていきたい。まちづくりは一朝一夕に出来るものではないが、今から動きださないといけない」と話した。
また、昨年、埼玉県が「SDGs未来都市」に選定されたことを受けたことから「県のすべての施策にSDGsの基本理念やゴールをリンクさせて取り組んでいる」と言う。県庁内でのことでは、大野知事が自ら先頭に立って「ペーパーレス化」を進めているとも。
「紙文化の県庁では、当初、ペーパーレス化に抵抗もありました。しかしデジタル化支援ツールを導入したことで、コピーの量は令和元年度に比較しても全庁平均で約55%の削減と、目に見える成果が出てきます。本年度は、第2段階として業務プロセスの見直しや新たな価値の創造として、行政手続きについて県民の立場に立ったサービスの向上を目指したい」と言い「県民と共に『ワンチーム埼玉』でSDGsを推進していく」と意欲を見せていた。
番組はニッポン放送「森田健作 青春の勲章はくじけない心」が「特別版」として12月29日午後5時30分から放送。FM NACK5「森田健作 青春もぎたて朝一番!」は23年1月1日と8日の2回に分けて、午前6時30分から放送する。



