フジテレビ系バラエティー特番「イタズラジャーニー新春2時間SP」が7日(午後9時)に放送される。このほど、番組のチーフプロデューサーを務める松本祐紀氏(45、以降松本CP)が取材に応じた。

通常は関東ローカルで毎週土曜午後6時30分からの30分番組。今回は3度目の特番となる。

松本CP 社内の評判はいい。社内のコアファンは多い。1月で全国ネット。過去に2回やっている。ローカルだから何を工夫しているってことではなく、30分という枠でどうやってストーリーをつくるか。シーズン制に言っていて。最初は愛知編で。どう輪切りにしても面白くなるように、考えながらつくっている。

2023年最初の土曜午後9時の枠。過去には「人志松本のすべらない話」などが放送されていた。今後の飛躍に期待がかかる。

松本CP 特番時代の評判がよかった。面白いと言ってくださる方が多かった。それも含めてちゃんと数字を取れよ、と。今は18時半のローカル枠。全国ネットのゴールデン帯で、どう結果を出せるのかが大事。30分の輪切りの番組も面白くしているが、2時間10分を通して、ずっと人を笑かすことができるかなというのを命題にしている。

番組の見どころは、かまいたち(山内健司、濱家隆一)とチョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)の4人が、旅ロケの道中にさまざまなイタズラがしかけられ、次々と予想外の展開がメンバーを襲う。

松本CP 基本ずっと嫌がっている。終始テンションが低い。4人ともイタズラを受けるのが嫌なんだけど、自分じゃない人が受けてる時がうれしい。死ぬほどイタズラを受けたくないから。このうれしさのためにやっている。どうやって(イタズラを)回避するんだっていう。これが、かまいたちとチョコプラに芸歴に差がないのでちょうどいい掛け合いになっている。

4人が繰り出す心理戦にも注目が集まる。

松本CP イタズラ透視チケットというのがあって。透視した人が、何のイタズラかが分かっている。その心理戦は面白い。駆け引きが面白い。

番組の名物となっているのが、冒頭に転がってくる“大球”の存在だ。過去のロケの場所には、すべて同じ特徴があった。

松本CP ウチの番組は最初に球が転がってくる。その球を受けるんだってビクビクしながらしている。まずロケ場所は、坂があるとから探す。坂ありきの番組。神戸の観光の方からどうですかって言われたり。坂を見たら転がしたくなるスタッフがいる。

番組の肝だけに、“大球”に心血を注ぐ。

松本CP 仕掛けているイタズラはそんな込み入ってない。デカイ仕掛けになればなるほど、イタズラがバカバカしく見える。それがテレビじゃなきゃできない規模感。デッカい球をつくって、坂から転がしているだけなんですけど。その大球にウチの美術さんの力が詰まっている。

体を張って、体感してこそのバラエティー。面白さのために、自分が体を張ることだっていとわない。

松本CP 僕もシミュレーションで大球をくらったんですけど、ヤバいんですよ(笑い)。ケガしたらおしまい。結構硬いんで、マットを敷くタイミングだとか。球のスピードが速すぎるとケガをする。でも、威力が弱すぎると面白くない。微妙なあんばいが大事。こんなに球について語る人もいない(笑い)。

最後、今回の特番について語った。

松本CP 番組過去最大規模の逆バンジーが出てきます。明らかに一番デカイ。また球を転がします。1個とんでもない球が出てきます!