山崎育三郎(37)が27日、都内で行われた主演ミュージカル「ファインディング ネバーランド」(5月15~6月5日、東京・新国立劇場中劇場など)制作発表で、WBC準決勝メキシコ戦の、村上宗隆内野手(23=ヤクルト)の劇的なサヨナラ打に「泣いた」と明かした。

さらに「その時以上に涙なくしては見られない作品。23年、最も泣けるミュージカル…。間違いありません。みんなで作って初日を迎えたい」と“村神様超え”を固く誓った。

「ファインディング ネバーランド」は、名作「ピーターパン」の作者である劇作家ジェームス・バリが主人公。スランプから抜け出せない中、ある家族に出会い、子供たちとの出逢いを通じて物語を書き上げ、劇場で「ピーターパン」を上演するまでを描いた実話に基づく物語。

バリを演じる山崎は、数日前に立ち稽古を終えての思いを聞かれ「魅力は語り尽くせない。ミュージカルの本読みで涙を流したのは初めて。とにかく泣ける」と熱く語った。さらに「最近、泣くことがなくて、大人になると、なかなか。この間、WBCで村神様が打った時は泣きましたけど、その時、以上に涙なくしては見られない作品」と力を込めた。

今回、訳詞を務める高橋亜子氏は、山崎が12歳で子役としてデビューした際も、作品に脚本として参加していたという。山崎は「自分が12歳で子役としてデビューした作品の、脚本家の先生。再会できるのにも運命を感じています。その時、ミュージカルという仕事をやりたいを思った感覚が残っている。ステージに立ちたいという原点に返ることができる感じがしています」と熱い思いを語り続けた。演じる役どころについても「子ども心がある人に憧れる。木梨憲武さん、所ジョージさんのように生きられたな、と。そういう役」と評した。

山崎は、この日「ネバーランド」を濱田めぐみと、「足元が揺れるとき」を子役の長谷川悠大と小野桜介と生歌唱した。