今、日本で最も忙しい女優の1人だ。橋本環奈(24)。18日スタートのTBS系連続ドラマ「王様に捧ぐ薬指」(火曜午後10時)では、地上波連ドラ初主演を務める。圧倒的な美貌と飾らない性格で、性別・年齢問わない人気を誇り、ドラマ、映画、舞台、CMと引っ張りだこだ。そんな好感度抜群の24歳が「今」思うこととは?【佐藤成】

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今回の取材時間は、撮影時間込みで15分。分刻みのスケジュールでも橋本は疲れた顔を一切見せない。写真撮影でカメラマンがしゃがむポーズを申し訳なさそうにリクエストすると「全然いいですよ! ごろんってなるのはさすがにできませんけど(笑い)」と気さくに応じた。

映画や舞台で主演を張ってきた橋本だが、意外にも地上波連ドラでは初主演。羽田綾華役を演じる。

「本当にこんな子がいたら、超気の毒だなって感じながらやっていて。普通は生きていく上で処世術とか身についていくものなんですけど、ずっと不器用。不器用ながら、抵抗の意志として悪女になってしまう。泣きまねみたいなことをしようとして、すぐ見破られる。悪女になりきれていないところがかわいいです」

今や美のアイコン的な存在だ。そんな今の自分をどう捉えているのか。

「たくさん応援いただいていることは、素直にありがたいです。SNS時代でダイレクトに伝わるので、こう思ってくれているんだっていうのは伝わってきます。ただ私自身では、意識している部分ではなかったりします。10代の頃から知っている人の方が多かったりもするし、イメージがだんだん変わりつつあるというか、以前は実年齢より下に見られたりしましたが、最近は大人っぽくなったねって言われる機会が増えました。自分より年齢が下のファンの方が増えてきたのが印象強い感じですね。見え方も変わってきているのかな」

どこか人ごとのように話した。では「橋本環奈が橋本環奈の好きな部分」はどんなところなのか。

「ダメなところを含めて自分のことは全部大好き。それは昔から変わらないです。この仕事をしていく上で自分のことを好きでいないとって思うし(笑い)。なんか根拠のない自信を持つようにしているというか。別に今の私がこうだから自分のこと好きというよりは、例えば忙しくなってくると家がぐちゃぐちゃになっちゃって前はストレスを感じるとか、なんでできないんだろう? とか思っていたけど、でもそれは忙しいから仕方ないわけであって、別に普段からそうなわけじゃないし…とか、完璧でいないっていうところを意識しているので、自分のことを好きというか、好きでいようとしているっていう気はしますね」

自身を「ある意味かっこつけなのかもしれない」と表現する。

「このお仕事をしていて、それこそ紅白とかもそうですけど、やはりほめていただける方が私はうれしいし、かといってあんまり頑張っているところを見せたくない。努力とか苦労しているとか、言いたくないんですよ。私がこれだけ頑張りましたというよりも、ファンの人、見た人が笑顔になったり、勇気づけられたりすることが一番うれしかったりします」

その振る舞いや発する言葉にスターの要素が詰まっていた。

▼ドラマで共演するHey! Say! JUMP山田涼介(29)

撮影をしていく中で、視野がとても広い方だなと感じました。だからこそ効率であったりミスに敏感に気づくイメージが強いです。その視野の広さに助けられて撮影に挑めています。意外にも地上波の連続ドラマは初主演と聞きましたが、座長としての安心感もあり、こちらが何もしなくても、撮影も円滑に進んでいるなと感じてます。

◆橋本環奈(はしもと・かんな)

1999年(平11)2月3日生まれ、福岡県出身。映画初出演は11年の「奇跡」(是枝裕和監督)。福岡のローカルアイドル時代の13年にイベントで撮影された写真が「1000年に1人の逸材」と話題に。16年に「セーラー服と機関銃-卒業-」で映画初主演、日本アカデミー賞新人賞を受賞。ほか数多くの映画、ドラマ、舞台などで活躍。152センチ。血液型AB。

◆「王様に捧ぐ薬指」

わたなべ志穗氏の同名人気漫画が原作。橋本演じる貧乏な絶世美女と、山田演じるツンデレ御曹司が繰り広げる胸キュンラブコメディー。橋本は貧乏な大家族の実家を救うために、御曹司との結婚を選ぶ役どころ。夫婦役には初挑戦。