カンヌ映画祭で男優賞を受賞した役所広司(67)が13日、都内の日本記者クラブで共演の田中泯(78)とともに会見を開いた。

その中で、22歳で入塾し俳優をスタートした「無名塾」主宰の仲代達矢(90)にあいさつに行ったと明かした。役所は「毎年、この時期になると(故郷の)九州から送ってくる、すいかを持っていく。玄関で拍手してくれました」と振り返った。

仲代もカンヌ映画祭と縁が深く、62年の主演映画「切腹」と64年「怪談」が審査員特別賞、80年の主演映画「影武者」が最高賞パルムドールを受賞も、個人賞の受賞はない。役所は「(カンヌは)仲代さんも参加していらっしゃるが『俺は、もらえなかった』と。本当に喜んでくださった。『これ、持っていけ』とシャンパンを持ってきてくれました」と笑顔で語った。

受賞対象作「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督、日本公開未定)については「短編映画のイメージがあったんですけど長編となった」と経緯を語った。そして「やったことのない映画、役…しかも監督がヴェンダース。夢のような仕事。カンヌでコンペに選ばれ、大きなおまけに主演男優賞」と望外の喜びだと強調した。【村上幸将】