ビデオ市場を席巻した「ミナミの帝王」から15年、竹内力(59)がミナミを舞台にした新シリーズ「欲望の街」で帰ってくる。7月23日に大阪市内で行われた「欲望の街 No・1 報復への道」(7月26日からU-NEXTで配信)と「欲望の街 No・2 闇のフィクサー」(8月2日から配信)の関係者試写会は、上映後に大きな拍手が沸き起こるほどの盛況だった。製作も兼ねる竹内が、新作にかける意気込みを聞いた。【取材・構成=中上博】
◇ ◇ ◇
-シリーズが終了した後も「竹内力の萬田銀次郎が見たい」という声が多かった。
竹内 熱烈なファンが多い作品だからね。新大阪の駅からタクシーに乗ったら、運転手さんから「また『ミナミの帝王』を復活させてくださいよ」とか言われるし。でもやっぱり決め手は「『ミナミ-』みたいな作品が見たい」というSNSのダイレクトな声だね。皆さんの期待を裏切らないように、構想を練ってストーリーを作った。
-今回は萩庭貞明監督と脚本・江良至氏という「ミナミの帝王」のコンビが再結成された。
竹内 諸事情があって「ミナミの帝王」をそのまま復活させることはできなかった。そこでいろいろ模索した結果、殺人罪で9年間服役して、シャバにいなかったという設定を思い付いたんだ。出所シーンから始まったらインパクトがあるかな…と思って、監督と脚本家を口説き落としたんだよ。
-「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説」シリーズで共演した田口トモロヲ(65)とも久々のコンビ再結成。
竹内 そうだね。カオルちゃんも「復活してほしい」って声があるんだけど、俺も来年1月で60歳だからね。さすがに還暦で高校生ってのは(笑い)。まずはこの「欲望の街」と、テレビドラマの「かっこいいスキヤキ」という主演作2本をシリーズとして成功させたいね。
-「欲望の街」の主人公は、9年間の服役後、法律を武器に人助けをしながら、不正を働く悪の上前をはねるというキャラクター。
竹内 イメージはスーパーマンじゃなくて、バットマンなのよ。聖人君子なんていないからさ。人助けはするけど、頂くもんはキチッともらうし。萬田銀次郎もそうだったけど、その方がリアリティーがあるでしょ。
-媒体としてU-NEXTを選択した。
竹内 配信会社で、一番勢いがあるからね。今は昔みたいに2時間も3時間もじっくり座って映画を見る時代じゃない。だから尺としては60~70分がちょうどいいんだよ。新幹線での移動中とか、隙間で見られるからね。
-田口トモロヲとともにチームを組む岸明日香(32)、山本裕典(35)の若手コンビもいい味を出している。
竹内 あの2人は芝居できるし、勘がいいからね。すごくやりやすいよ。とりあえず、今はNo・3とNo・4の台本を練っているところで、秋口には撮影を開始する予定になっている。最終的には、民放でも放送されるような作品にしたいね。勧善懲悪で「水戸黄門」みたいなもんだから。さっきも言ったけど、とりあえず5年を目標に、10年後の70歳まで続くようなシリーズ作品を目指したいね。



