両親の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪で東京地検に起訴された歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)被告(47)が企画、総合演出を務め出演する予定だった、スーパー歌舞伎セカンド「鬼滅の刃」(24年2~3月、東京・新橋演舞場)の公演が見合わせとなった。松竹が運営する歌舞伎公式サイトで2日、発表された。
猿之助被告が7月31日夜に警視庁原宿署から保釈されて丸2日もたたずに、上演見合わせが発表された。同サイトは「諸般の事情により上演を見合わせることとなりました」とだけ説明。ただ、スーパー歌舞伎セカンドは、猿之助被告が伯父の市川猿翁(3代目猿之助=83)が86年に立ち上げたスーパー歌舞伎の精神を引き継ぎ、若手俳優らを起用し引き上げ、演出プランを一手に担っていた。猿之助被告の早期復帰がかなわないことで、今回の決定につながったことは否めない。
上演見合わせをめぐっては、7月半ばに松竹社内で協議が行われ方向性が示されていた。関係者は当時、日刊スポーツの取材に、猿之助被告に代わって全てを担える存在が澤瀉屋にいないと説明。「上演はなし、という判断を下さざるを得なかったのではないか」と内情を明かしていた。
先月18日に、猿之助被告が父親の市川段四郎さんの自殺を手助けした容疑で警視庁に再逮捕されると、翌19日には「鬼滅の刃」脚本を務める劇作家で演出家の横内謙介氏(61)が、ツイッターで「さんだいめが、ご病気で休養に入られた時も、もう二度とない、と思ったよ。でも、新たなカタチでそれはよみがえった。種はずっとまき続けられてる」などと上演の見合わせを示唆していた。
猿之助被告は保釈後、都内の病院に入っている。関係者によると、裁判や心身の療養もあり、芸能活動を含めた今後の見通しが立っていない状況としている。



