宝塚歌劇団の花組トップ柚香光と同時退団する同組トップ娘役、星風まどかは16日午後、兵庫県宝塚市の同劇団で会見した。

大阪市内で柚香が会見してから約3時間後、本拠地の大劇場施設内で、柚香から贈られたピアスを耳に着け、思いを語った。

「宝塚は愛にあふれた場所で、体いっぱいにこの愛を感じて、今この場にいます」。肩レースの純白ワンピース姿で、笑みを浮かべて話を続けた。

14年入団の100期生。宙組に配属され、17年11月に前宙組トップ真風涼帆の相手役としてトップ娘役に就任。21年2月に専科へ組替えし、同7月に花組へ移り、柚香の相手役に迎えられた。

星風は「花組へ組替えになった時に、すでに『どこまでも柚香さんについていく』と決めていました」と言い、花組へきた時点で、柚香と同時退団を意識。今年3月、柚香から退団決意を告げられた際には「うれしくて、光栄でした」と振り返り、「最後までご一緒させていただける。こんな光栄な日々を迎えられるなんて…」と心震える思いだったとも明かした。

この日は、柚香から贈られたピアスを両耳に着け「今日は緊張していたんですが、今、パワーを受けております」と言い、ニッコリ。退団会見へ向けて、柚香から贈られたもので、ピアスに手を近づけ、顔を振るなどし、「柚香さんのパワーで落ち着きました」などと言うと、満面笑みだった。

宙組では真風に、専科を経て花組へ移って柚香と、トップ2人の相手役を務めた。

宙組時代の真風には「本当にまだ学年も若かったし、一生懸命、役に向き合いたくても、技術がなく。そんな私を導いてくださった」と感謝。柚香には「ファン時代(入団前)からあこがれ、尊敬していた方で、普段のお人柄もやさしく、舞台上ではお力をいただきました」と思いを語った。

トップ娘役としての在位は6年1カ月に及び、心構えも変わってきた。

「(来年入団10年で)半分以上…もう感謝しかありません。ひな鳥のころから、もういっぱいいっぱいでしたし、周りの皆様へ温かさのおかげです。もう宝物のような10年間でした」

心に刻んで歩んできた思いは「いつも笑顔で前向きに」。いったん、舞台の幕が開けば「お客さまには、へこんでいる姿は店荒れない」と肝にめいじてきた。

花組へ移ってからは、キャリアも重ねての就任で、多少の余裕は感じても「まだまだ終わりがない」とも。柚香には「包容力がすばらしく、お芝居でもダンスでも、場面場面で感謝しつつ…。ここまでこられて幸せという気持ちでいっぱいです」と思いも尽きない。

「最後まで娘役として、笑顔を絶やさず進みたい」と約束した。