IMP.の初主演舞台「IMPACT」の公開舞台稽古を取材した。所属事務所TOBEの滝沢秀明代表取締役(43)が構成演出を手がける同舞台は1日、愛知・御園座で初日を迎えた。

元ヘビーメタル系バンドマンだったおじさん記者にとって、アイドル、特に男性アイドルは全く縁のない世界だった。芸能記者になってからも、あまり関わることがなかった。そんなおじさん記者が、初めて体験したアイドル系の舞台は全てが規格外だった。

同公演は2部構成で、1部がショー、2部が芝居となった。1部のショーではメンバーが登場すると、70万枚の赤い花吹雪が舞い、姿が見えないほどだった。

佐藤新(24)影山拓也(27)の影絵演出では、100キロの砂がステージ上空からステージへと落とされ続けた。そして、体力勝負の「腹筋太鼓」。上半身裸のIMP.と7月デビューが発表されているCLASS SEVENのメンバーが“腹筋状態”で和太鼓をたたくという、ある意味シュールな情景で、演出を手がけた滝沢氏の奇抜なアイデアがうかがえた。

度肝を抜かれたのは、2部の芝居。ストーリーの構成とメンバーそれぞれが個性を発揮し全力で挑む姿に、徐々にその世界に引き込まれていった。

後半、雨の演出では10トンもの水が30分間放出された。大量の水が投下された瞬間、不謹慎にも笑いがもれてしまった。また、客席に向かってミストが放出されると「寒っ!!」と声が出てしまった。そんな事も含め、全てが想像の斜め上をいく舞台だった。

そんな舞台には、一部で「滝沢歌舞伎と…」などの声も上がっている。いや、単純にエンターテインメントとして捉えれば、“ファンならずとも、見て損はない舞台”だった。

舞台製作発表会で椿泰我(27)は「ずっと切られ役だったので、今回は切る方をやりたい」と話していた。だが、ふたを開けてみれば住職役で、刀を持つことさえなかった。

そんな椿は、他のメンバーが殺陣を披露する中、「六手でした」と自らをネタにした。普通なら、嫉妬してもおかしくないこと。恐らく、グループにおける役割を理解しての上だと思う。あいさつでも唯一のコミカル担当だが、グループにとって良いスパイスになっていると感じている。

ぜひ、今のまま突き進んでほしい。

IMP.は今後、まだまだ成長していくだろう。そう感じさた舞台「IMPACT」だった。【川田和博】