落語家桂塩鯛(70)が8日、大阪市内で古稀記念「桂塩鯛独演会」(10月26日、サンケイホールブリーゼ)の取材会に出席した。
旧名の都丸時代の09年から続ける同所での独演会。今回は「たけのこ」「妾馬」「試し酒」の3席を演じる。ゲストには桂文枝を招く。
古稀は本来、数え年の70歳を指すが、「満年齢でいきましょう」と今年の開催で銘打った。
古稀の意気込みを問われ、「もう意気込みもないですよ、そんなに」と淡々と話す。70歳の誕生日を迎えた2月から「体力がガタッと落ちた」。良くなったり悪くなったりを繰り返しているそうで、「ボチボチ新しいネタも覚えーの、ゆっくりとやっていこうと。今まで馬車馬のようにやってきた、そのツケが70歳になって出た。体力があってこそ。こんな言い方はあれですが、仕事をチョイスしながら」とマイペースで仕事を続けるつもり。昨年6月に亡くなった師匠ざこばさんを引き合いに「師匠は76で亡くなってる。師匠よりは1年くらいは長生きしたい」と笑った。
トリで演じる予定の「試し酒」は、笑福亭鶴志さんに教わったものに自分流のアレンジを加え、ざこばさんからも「試し酒、ええな。わしにはでけへん。君やからいい」と言ってもらったネタ。同所では、10年の襲名披露公演で演じて以来となるが、「慣れすぎてもダメ。半分緊張感を持ちながら、しゃべっていくのがいい」と久しぶりの披露を楽しみにしている。
ゲストの文枝には「鯛」「妻の旅行」「ワニ」などのネタを教わり懇意にしているが、「もう亡くなったから言いますけど、ウチの師匠と文枝さんとはね…。『何で俺の弟子が文枝の落語をすんねん』といっぺん言われたことがある」と苦笑い。それでも、「最後言うてましたよ。『ワニはええ話やな』って」と、良いものは良いとはっきり言うざこばさんらしさも明かした。
独演会を予定している10月26日はプロ野球日本シリーズ第2戦が行われる。阪神ファンの文枝とオリックスファンの塩鯛との対戦ともなれば楽屋トークもさぞ盛り上がりそうなものだが、「今年は日本ハムを応援してたんですよ。日本シリーズは日本ハム対阪神。オリックスは下克上は無理。今年はこんなんでいいです」と早くも白旗宣言。
日ハムをひいきし、「ソフトバンクはもうええでしょ。それが、オリックスがソフトバンクに3連敗して、日本ハムに3連勝。何してくれとんねんと。今年はソフトバンクに3勝しかしてない。ただ、ソフトバンク戦があと8試合残ってる。優勝の鍵を握るのはオリックス。意地を見せてもろて、ソフトをたたいて、日ハムを優勝させてやりたい」と語った。
阪神の優勝については「セ・リーグはクライマックスシリーズしたらあかんわ。2位が借金1。借金あるチームがクライマックスに出てきて、阪神が負けでもしたらえらいことになる。阪神ファンは『なんやったんや』と」と今年の成績でのクライマックスシリーズを疑問視する一方で、「阪神ファンは優勝決めても行きよる。世界で1番観客動員するのがドジャースタジアム、2位が甲子園。すごいと思いませんか? 毎回行っとる。アホやな」と、しっかり毒づいていた。



