シンガー・ソングライターの井上苑子(27)が5日、東京・品川ステラボールで、バンド編成では歌唱活動休止前最後のワンマンライブとなる「井上苑子10th Anniversary Tour ~10年前は高校生。大人になったね~」最終日公演を開催した。
今年6月に喉の違和感や不調のため、年内で歌手活動を休止することを発表。デビュー10周年記念ツアーの最終日公演が休止前最後のワンマンとなった。約1000人の手拍子に迎えられ「東京ー!」と明るい笑顔で登場し、「HeartBeat」で幕開け。ステージ上を左右に移動し、会場中のファンと目を合わせながら魂のこもった歌声を届けた。
「線香花火」「だいすき。」と続け「井上苑子です! あーー! 頑張りまーす!」と宣言。「今日ほんまに大事なんですけど、あんまり気負いしたくないと思って、見ての通りあんまり何も考えてないんですよ」とおちゃめに笑い、「楽しみましょう!」と呼びかけた。
歌いながら所々涙ぐむ場面もあった。「泣いちゃったなあ。今日朝からずっと泣きそうじゃなかったんです。だけど泣きそうです」と和ませ、槇原敬之の「どんなときも。」へ。歌唱前に「人生いろんな問題が起きるかもしれないけど、こんなに力になる曲をカバーさせてもらったんやと思って。めっちゃうれしいです」と涙。この日は映像収録が入り「ほんまに不細工なんがDVDに残ってしまう~」と笑いを誘った。
神戸出身の井上は11歳で作詞作曲と路上ライブを始め、2015年に17歳でメジャーデビュー。1stシングル「だいすき。」はYouTubeで2000万再生超え、「点描の唄(feat.井上苑子)/Mrs.GREEN APPLE」はストリーミングサービスで7億回再生を突破した。
16年間歌い続けてきたが、コロナ禍が明けてライブ数が増えたころから喉が「ちょっとおかしい」という状態がずっと続いていたという。専門医の診断の結果、治療と安静を優先すべきとの判断に至ったという。
所属事務所によると、歌唱活動再開の時期については、回復の状況を見ながら報告する。かねて映画やドラマ出演などマルチに活躍しており、歌唱活動休止中もドラマやバラエティーなど、これまで以上に力を入れていきたいと本人も意気込んでいるという。
終盤には「こうやって皆さんに来ていただいて本当にうれしい。私この先少し休みますけど、皆さんも仕事休んでいいです」とにやり。「疲れる前に休めって。その方がいろいろいいですよーって(読んだ)本で言うてました。ほんまにいっぱいいっぱいなってから気づいてた、自分がやばいってことを」と回想。「だから私、来年休んでほんまにすごい女になってみせるわ! みんなもついてきーや!」とらしさ全開で、明るく呼びかけた。
アンコールのラストは「君がいればOK!~サマサマキュンキュン大作戦~」。「それではやってやりやしょう!」と呼びかけ、金テープが舞う中会場一体となってタオルを回した。
「本当に来てくれてありがとうございます! これを私は元気の源にして来年はいきます!」と伝え、客席降りでファンの近くにも足を運んだ。最後はバンドメンバーに感謝を伝え「終わっちゃった」とぽつり。「元気でいようね」のかけ声で客席と写真撮影を行い、「また井上苑子のライブに遊びに来てくれるとうれしいです。今よりもっとスーパーウーマンになっていますので、楽しみにしていてくださいね!」と再会を約束した。



