作家の一雫ライオン氏(52)が27日までに、SNSを更新。自身の病気について公開した。

「新作となる書き下ろし小説『六月の満月』(2026年3月下旬刊行予定)。発売を前に、出版社である流星舎の代表兼担当編集者の方が、「『六月の満月』(一雫ライオン)ができるまで<2>」をブログにあげてくださいました」と告知。

「2022年2月、わたしが『上咽頭がんステージ4 転移あり』と診断された後の、彼との話です」と続け、「なかなか自分で病気のことは話せないので、読んでいて『そうだったな』と。ぜひ、読んでいただければ幸いです」と呼びかけ、流星舎代表のブログのリンクを公開した。

そのブログによれば、ライオン氏が頭痛に悩まされており、検査の結果、ガンに起因するものだったという。それは最新刊「流氷の果て」(講談社)の執筆時であり、「上咽頭がん」「ステージ4」「転移あり」で「このままだと数カ月で死ぬと医者に言われた」状況だったという。

「流氷の果て」はそんな状況下で書かれたこと。そして、流星舎創立記念として出版される「六月の満月」は、がんに勝って物語と向き合った作品であることを示している。

◆「六月の満月」あらすじ

山井章吾は20歳の時、人をあやめた。出所した彼を出迎える者は、1人もいなかった。巴実日子は22歳の時、ある事件によって未来と希望を奪われた。それでも彼女は、あえて笑顔で生きていた。そんな2人が出会い、ほのかにひかれ合う。なんでもない日常が、互いの孤独を溶かしていった。だが、過去は簡単には眠らない。ある日、章吾の前に現れた1人の青年。「65番さんっすよね」。その声が告げたのは、刑務所にいた頃の章吾の“名前”だった-。3人の宿命が交わる先にある結末とは?