NHK大阪放送局の平匠子(しょうこ)局長が22日、大阪市の同局で局長定例会見を開催し、この日、肺炎のため86歳で死去した将棋の名人獲得経験者で、「ひふみん」の愛称で親しまれていた加藤一二三(かとう・ひふみ)さんを悼んだ。

加藤さんはNHK杯将棋トーナメントを7回制している。

会見中に訃報に接した平局長は「すごくビックリしてます」とした上で、「棋士として活躍されたご功績はすばらしいと記憶しております。棋士としての現役を引退されてからも、普及のお役割であったり、タレントを含めた異業種との交遊で、個性的で温かい、ちょっとかわいらしい物腰でいろんな顔を見せていただいた。厳しい勝負師としての一面をお持ちの方が、違うステージで将棋というものを伝える。知ってもらうきっかけとしてのお仕事をされたという点で、本当にすばらしい方だったと思います。お悔やみ申し上げます」と追悼した。

加藤さんは1940年(昭15)、福岡県生まれ。54年8月、14歳7カ月で初の中学生棋士としてデビューした。この最年少記録は、16年10月、14歳2カ月でデビューした藤井聡太4段(当時)に更新されるまで、62年間破られなかった。

棋士生活63年で通算1324勝1180敗。戦前生まれの名人経験者として最後の存命者であり、50年代から00年代まで、各年代で唯一A級に在籍した棋士でもある。

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