14人ダンス&ボーカルユニットEXILEが歌うサッカー日本代表応援ソング「VICTORY」のプロモーションビデオ(PV)に、同代表の岡田武史監督(53)が出演したことが20日、分かった。岡田監督は、リーダーHIRO(40)から渡されたサッカーボールをW杯開催地、南アフリカに向かって蹴るシーンで登場している。中村俊輔、本田圭佑ら代表選手のプレー映像も組み込まれ、EXILEらしい大規模なエンターテインメントあふれるビデオに仕上がった。

 岡田監督がHIROの熱意に応えた。VICTORYは、関係者を通じて出会ったHIROと岡田監督が「エンターテインメントとサッカー日本代表で子供たちに夢を与えよう」と約束して誕生した。楽曲完成にあたり、HIROから直接PV出演を依頼された岡田監督がそれを快諾し、2人の共演が実現した。

 撮影は4月に行われ、岡田監督は、HIROから渡されたサッカーボールを、W杯開催地の南アフリカに向けて蹴るシーンに挑んだ。初のPV出演で、約200人のスタッフがひしめくスタジオを見た同監督は「音楽の現場はすごい」と驚いていたという。ビデオは、EXILEと大勢のサポーターがスタジアムで団結して日本代表を応援する内容だ。日本代表の中村俊輔、遠藤保仁、本田圭介、楢崎正剛、松井大輔、田中マルクス闘莉王のプレーシーンも組み込まれている。代表選手のプレー映像は、3月3日に日本で行われたバーレーン戦の試合映像を使用している。また、42人のキッズダンサーのほか、代表の応援シーンではサッカー応援団「ウルトラス」の約70人と1000人のエキストラが出演している。

 岡田監督は撮影後、「これだけのことをしてもらって作ってもらった歌だから、それに見合うプレーをしなきゃいけないな、って結構プレッシャーだったりして。でも、こんな素晴らしい曲を試合前に流してもらえるんだったら、我々も本当にみんなに夢を与えられるような試合をぜひやりたいと思っています」と約束した。HIROは「EXILEらしい、すごく日本中が盛り上がるような曲が作れたと思う。岡田監督との出会いから楽曲が生まれて、ビデオに参加していただいて光栄です。岡田監督、選手の皆さんが集中して戦いにいく楽曲になってくれたらうれしい」と話した。同ビデオは6月9日に発売されるEXILEのダブルマキシシングル「FANTASY」(CD+DVDバージョン)に収録される。

 [2010年5月21日7時49分

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