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 ASKAのASKA(55)が一過性脳虚血症の疑いと診断され、音楽活動を休止し、当面の間は治療に専念することが11日、分かった。重篤な状態ではなく、自宅で療養している。復帰時期は未定。1月にCHAGE

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 ASKAの活動再開を発表。8月に予定していた6年ぶりとなるスペシャルライブは延期されることが決まった。

 ASKAの病状は11日夜、公式ホームページで発表された。「数週間前から体調不良を訴え、医師の診察と精密検査を受けた結果、一過性脳虚血症の疑いがあり、重篤な状態ではないが当面の間治療と静養を要し、病状の経過観察が必要であると診断されました」。

 関係者によるとASKAは5月ごろから、吐き気や立ちくらみ、めまいなどの症状が出ることがあったという。症状がすぐに収まったこともあり、深刻に受け止めていなかったが、周囲の強い勧めもあって、5月中旬に精密検査を受けたという。関係者によると、これまで大病を患ったことはなかったという。

 今年1月、CHAGE

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 ASKAの6年ぶりの活動再開を発表したばかり。07年12月以来となるライブを8月28、29、31日に東京・代々木第1体育館で行う予定だったが、延期する。78年にデビューして今年35周年。記念イヤーの復活ライブだけに、ASKAはステージに立ちたいという強い希望を示していたが、関係者で慎重に協議した上で延期を決めた。

 公式ホームページにASKAのコメントはないが、「ASKA自身も万全な形で、CHAGE

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 ASKAのコンサートが実現できるよう、治療に努めてまいりますので、ご理解をいただき、温かく見守っていただけますようお願い申し上げます」とつづられている。

 関係者によると、現在は通院しながら自宅療養の日々を過ごしているという。特につらさを表に出すこともなく、静かに日常生活を送っているという。復帰のメドはたっていないが、まずは音楽活動を休止して治療に専念し、早期復帰を目指す。

 ◆一過性脳虚血症

 脳に送られる血液の流れが悪くなり、いろいろな神経症状が出るが、24時間以内(ほとんどが20分以内)に自然に良くなり、症状がなくなる。片側の手足や顔のまひ、言語障害、しびれ、片方の目が見えにくくなるなど症状はさまざま。治療は薬物療法が中心。血液の流れの改善で症状が良くなると考えられる場合、動脈に対する手術が行われることもある。一過性脳虚血発作を治療しないと3割以上の人が脳梗塞になる可能性があるため、脳梗塞発症を食い止める警報といわれる。