肺がん治療30年のスペシャリスト、国立がん研究センター中央病院の大江裕一郎先生が、最新の肺がん治療を教えてくれます。


(1)小さくなった肺がん

(2)劇的進歩に副作用も改善

(3)免疫抑制解除し攻撃する

(4)結合邪魔するキイトルーダ

(5)有効性を科学的に証明

(6)オプジーボ治療は担当医と要相談

(7)胃がんや膀胱がんにも承認が期待

(8)化学療法より寿命延びる新薬

(9)高額療養費制度で月25万円に

(10)わかってきた効きやすい人

(11)10~20%で副作用、死に至ることも

(12)明らかに症状悪化…治療の変更を

(13)重篤な副作用で死亡例も

(14)情報の質を見極めて

(15)吸わない人の4・5倍なりやすい

(16)種類によって異なる治療法

(17)喫煙は遺伝子を傷つける

(18)喫煙や食生活など生活環境が影響

(19)1期と2期は手術が主体

(20)1-3期=LD、4期=ED

(21)手術前の禁煙は不可欠=ED

(22)化学療法や放射線治療でも治せる

(23)抗がん剤、術後追加で再発率減少

(24)間質性肺炎に要注意

(25)がんに栄養送らせない

(26)異常タンパクからシグナル抑える

(27)皮膚毒性が顕著

(28)抗がん剤より効果高い「阻害薬」

(29)抗がん剤治療がおすすめ

(30)3つの阻害薬が有効

(31)ザーコリ投与で劇的に縮小

(32)腫瘍細胞の成長抑えられる

(33)遺伝子解析で患者ごとに薬剤選択

(34)遺伝子情報で薬剤の選択進む

 ◆大江裕一郎(おおえ・ゆういちろう)1959年(昭34)12月28日生まれ、東京都出身。57歳。東京慈恵会医科大学卒。89年から国立がんセンター病院に勤務。2014年、国立がん研究センター中央病院副院長・呼吸器内科長に就任。柔道6段。日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)、日本体育協会公認スポーツドクターでもある。