「S15! な男たち」と題して、3年ぶりリーグ優勝と4年連続日本一を目指すソフトバンクのキーマンをインタビューし随時掲載します。今回は長谷川勇也外野手(35)に直撃。

3年ぶりにA組キャンプに参加しているベテラン・ソフトバンク長谷川勇也外野手(35)は、過去に2度手術した右足首の状態も良く「若返った」と手応え。「見返したい」という反骨心をモチベーションに、完全復活への熱い思いを明かした。

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長谷川の言葉から復活への自信が伝わった。今回、一番聞きたかったことが「モチベーション」に関する質問だ。

長谷川は出場機会がなくても、1軍から声がかからなくても、表情を変えない。「野球がうまくなりたいだけだから、1軍でも2軍でも同じ」と話したこともある。だから、試合に出たいという欲求を、長谷川から今まであまり感じてこなかった。だが「見返したい」という回答の通りに、しつこいくらいの熱を隠し持っていることを明かしてくれた。チャンスさえあればやれる、という自信があるから出た言葉だと理解した。

足の状態がいいと強調するのも虚勢ではないと断言する。キャンプ中のある日、300メートルダッシュを若手に交じってこなした。後れを取るどころか、長谷川より後ろを走る若手選手もいた。35歳という年齢も2度の手術歴も全く感じさせない光景だった。秋にはどんな結果を残しているだろう。12球団屈指の巨大戦力の中で、記者が「手のひら返し」する打撃を期待したい。【ソフトバンク担当 山本大地】