ディズニー・チャンネルの人気テレビ映画「ディセンダント」などで知られる若手スターのキャメロン・ボイスが現地時間6日、20歳の若さで急逝したことが明らかになりました。5日夜に闘病中の病気のために睡眠中に亡くなったことを家族が発表しましたが、詳細は明かされていません。「ジェイシー!」や「ジェイクとネバーランドのかいぞくたち」「超ゲーマー伝説 ぼくらの裏ワザ青春白書」など多くのディズニーシリーズに出演し、将来が期待された若手俳優の突然の訃報に、ファンのみならずアダム・サンドラーら多くのセレブもSNSで追悼のコメントを出しています。

ハリウッドではキャメロン同様に若くして夢半ばで亡くなったセレブがたくさんいます。多くの人に衝撃を与え、惜しまれながら早死にした才能ある若きスターたちを紹介します。

●リバー・フェニックス

10歳の頃からテレビやCMに出演し、映画デビューした翌年に出演した「スタンド・バイ・ミー」(86年)で注目を集めたリバー・フェニックスは、88年に「旅立ちの時」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど若手俳優のホープとしてスターダムへの階段を駆け上がっていた矢先の93年、ハリウッドのナイトクラブでヘロインとコカインの過剰摂取による心不全で亡くなりました。当時ジョニー・デップが共同オーナーの一人だったバンパイア・ルームの入り口で倒れたフェニックスは、23歳という若さでした。

●ジェームズ・ディーン

映画初主演となった「エデンの東」(55年)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、その後も立て続けに「理由なき反抗」(55年)に主演。翌年には「ジャイアンツ」(56年)で再びアカデミー賞主演男優賞にノミネートされましたが、この映画の撮影終了から1週間後にロサンゼルス郊外の州道を運転中に交通事故を起こして24歳の若さで亡くなりました。サリナスで行われるレースに向かうため、友人と共に愛者シボレーのポルシェ・550を運転中だったといわれています。

●ヒース・レジャー

99年に「恋のからさわぎ」でハリウッドデビューし、カウボーイの同性愛者という難しい役どころを演じた「ブロークバック・マウンテン」(06年)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたヒース・レジャーは、若手演技派として活躍の場を広げ、08年にはクリストファー・ノーラン監督の映画「ダークナイト」でジョーカーを怪演。しかし、「Dr.パルナサスの鏡」の撮影中だった08年1月にニューヨークの自宅で処方薬の過剰摂取で亡くなっているのが発見されました。「ダークナイト」の役作りが原因で不眠症に陥っていることを明かしていたレジャーは、同作の完成を待たずして28歳でこの世を去ることになってしまいました。

●ブリタニー・マーフィ

「シン・シティ」(05年)や「ラーメンガール」(08年)などで知られるブリタニー・マーフィは、09年にロサンゼルスの自宅のシャワー室で心肺停止状態で倒れているのが発見され、その後死亡が確認されました。32歳でした。自宅からは鎮痛剤など複数の処方薬が発見されたことから薬物中毒死の可能性も浮上しましたが、最終的に死因は急性肺炎と発表されています。

●コリー・モンティス

人気ドラマ「glee/グリー」のフィン・ハドソン役で知られるコリー・モンティスは、13年にヘロインの静脈注射とアルコール摂取による混合薬物中毒によって31歳で亡くなりました。カナダ・バンクーバーのホテルの部屋で死亡しているのが発見され、遺体のそばからは使用済の注射器や空のシャンパンのボトルなどが発見されたといわれています。

●ポール・ウォーカー

「ワイルド・スピード」シリーズなどで人気を博したポール・ウォーカーが、不慮の事故で亡くなったのは13年11月。チャリティーイベントに出席した後、レースドライバーの友人が運転するポルシェ・カレラGTで帰る途中、ロサンゼルス郊外サンタクラリタで街灯や街路樹に衝突する自損事故を起こして車が爆発、炎上。現場で逃げ遅れた2人の死体が確認されました。40歳で帰らぬ人となったウォーカーの死は多くのファンに衝撃を与えましたが、撮影中だった「ワイルド・スピード SKY MISSION」(15年)では最新技術を駆使したCG合成や過去の作品の未使用映像などでスクリーンに復活して話題になりました。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)