最後は勝って決める。北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督(44)が30日、次節清水エスパルス戦(11月18日、アイスタ)勝利でのJ1残留決定を目標にした。29日鹿島アントラーズ戦は1-2惜敗も、16位サンフレッチェ広島が敗れたため、残り3戦で降格圏とは勝ち点7差のまま。次節札幌が勝てば文句なし、引き分け以下でも広島、15位甲府の結果次第で残留が決まる。条件面で優位に立つが、指揮官は「自分たちの戦いをして勝って目標を達成したい」と、あくまで“自力”決定にこだわる姿勢を示した。

 ついに“残留マジック1”となった。次戦の清水はJ2時代の昨季から3連勝中(16年3月20日=2-0、同8月7日=3-2、17年7月1日1-0)。次の第33節G大阪戦が最近5連敗中、最終鳥栖が6連敗中と、データ的に見ても、好相性の清水戦で片を付けるのがセオリーだ。指揮官も「やることをやって、よりいい状態で清水戦に臨みたい」と気を引き締めた。

 楽しい応援団も訪れた。この日、四方田監督は、お笑いコンビ「ペナルティ」のワッキー(45)の取材を受けた。2人は同学年で高校時代、四方田監督の習志野高とワッキーの市船橋高サッカー部はライバル同士だった。高校時代の思い出話は約30分間、盛り上がった。残留争いで心すり減らす中、タイムリーなリフレッシュタイムとなった。「楽しい話ができました」と指揮官。英気を養い、ラストスパートの準備に取りかかる。【永野高輔】