J2アルビレックス新潟は26日、第20節鹿児島戦(29日、白波スタジアム)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。

練習冒頭のウオーミングアップを公開し、その後は非公開で実戦形式の練習を行った模様。センターバック、DF広瀬健太はこの日が27歳の誕生日。前節金沢戦は2失点で敗れており、初対戦となる鹿児島戦では守備を立て直しての勝ち点3獲得を誕生日に誓った。

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手荒い祝福が待っていた。練習後、誕生日を迎えた広瀬をチームメートが祝った。給水用のボトルに入った水とスポーツドリンクをたっぷりとかけられた。「覚悟はしていましたけどね」と笑う。

その前にはハードなメニューをこなしていた。実戦形式で10分×3本。鹿児島は球際の強さを武器にした攻撃的なスタイル。「球際で負けないこと。前から奪いにきたら、背後が空く。プレッシャーをはがして狙う」。相手の戦い方をイメージしながら動きを確認した。

「まず同じことを繰り返さないように」。前節(22日)、1-2で敗れた金沢戦は2失点に絡んでしまった。1点目は混戦状態から押し込まれた。2点目はクロスの対応で前に入られた。前半には警告を1枚もらってもいた。

競り合いでも臆せず体を張るプレーが身上。ただ、「気持ちが前にいっても、まだ体がついていっていない感じもある」。2月のキャンプで右足関節を負傷し、手術。5月に戦列に戻ったが、再び痛め、第17節岐阜戦(6月8日)からスタメンに復帰したばかり。まだ試合感覚は万全ではない。

それでも「自分のところでやられている」と言い訳はしない。自宅でも患部のケアを怠らない。「細かいところをきっちりやらないと」。勇敢に体を張るだけでなく、冷静な状況判断が必要。必要な部分は練習から意識してきた。27歳になっての初戦。「もう若手ではない。チームに貢献できるように」。その自覚をプレーで示す。【斎藤慎一郎】