北海道コンサドーレ札幌がルヴァン杯初戦に快勝した。前半14分、FWジェイ(37)が左CKから打点の高いヘディングシュートを決め先制。後半36分、DF福森晃斗(27)が直接FKをゴール右隅に突き刺した。後半ロスタイムには、FW鈴木武蔵(26)もゴールを奪い、攻撃の要がそろって躍動した。

初の1次リーグ突破を狙うサガン鳥栖は、課題の守備が崩壊した。前半、4-1-4-1の新布陣から積極的に攻め、シュート数で上回りながら決定力不足を露呈。後半もボールを支配しても点を決めきれない悪い流れから攻守のバランスを欠き、失点を重ねた。

鳥栖は、元バルサのMFイサック・クエンカ(28)をはじめFW小野裕二(27)、DF高橋祐治(26)、DF三丸拡(26)ら昨季の主力が大量流出。そんな中、鳥栖は、沖縄キャンプの練習試合でJ2大宮アルディージャに5失点するなど課題の守備のもろさをさらけ出した。

シーズンインを控え、金明輝監督(38)は「攻守に連続性を大事にしてきた」と言い、連係面のコントロールミスやパスミスなどの精度向上を図ってきたという。それでも今季初戦で、課題山積みの3失点完敗となった。