北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ(26)が「五郎さん」に変身して、歓喜する。

1日、千葉市内での練習後にオンライン取材に応じ、今季予定している新しいゴールパフォーマンスを披露した。右拳を振り上げながら「やるなら今しかねぇ」と独特なリズムで声を張った。4日横浜FC戦で今季初得点した際に、さっそく披露するつもりで、「一斉に言ってね」と、画面越しで観戦するサポーターに呼びかけた。

新パフォーマンスは北海道を舞台にしたドラマ「北の国から」で田中邦衛が演じる主人公の黒板五郎のモノマネから生まれた。ドラマでは五郎が右拳を握りながら、このフレーズを口にする。もともとは長渕剛の楽曲の歌詞。DF福森の知人から五郎のトレードマークの帽子をプレゼントされた際に「五郎さんの動画を見せてもらった」。そしてこのシーンが印象に残った。「今年は何か新しいパフォーマンスはないかって思ってて。ばっちりって思ってやり始めた」と話す。

「五郎さん」のパフォーマンスをするには、活躍しなければならない。「今年の自分の目標は去年より数字的なところでもっと上げていくところ」。昨季の4得点、ベスト11に選ばれた18年の8得点を上回る「10点くらい」と、自身初のシーズン2ケタ得点を掲げた。「シュンスケ」「キングカズ」と、MF中村、FW三浦の名前を挙げて警戒する初対戦の横浜FCとの一戦へ「ここまでいい準備ができている。再開の試合が一番大事」。勝利を信じて臨む。【保坂果那】