静岡市清水区でキャンプ中のJ2東京Vが7日、J3藤枝と練習試合を行った。メンバー等の詳細は非公開も、昨年高校2年生ながらユースからトップチームに昇格したMF阿野真拓(17)のゴールなどで勝利した。

阿野はプロ初年度となった昨季、J2で2試合の出場にとどまる悔しさも味わったが、年間を通じて判断のスピードに磨きをかけた。さらにオフにはダッシュ系のトレーニングで、1試合を通じてスプリントできる体力も養ってきた。

この日の得点も判断力の速さから生まれたもの。相手DFに素早くつめたことで、そのクリアしたボールが自分の足に当たってゴールに飛び込んだ。「あれはオフ・ザ・ボールの判断スピードだったんですけど、3人目の選手に素早くつくことがゴールにつながった」と説明した。

158センチと小柄ながら、メッシ(バルセロナ)をほうふつとさせる左利きのテクニシャン。永井監督も「彼の能力について、自分の中で疑う余地はない。今年は守備も向上? それは自分も最近買っているところ。そこに本来もっているセンスと攻撃力が出てくると非常に貴重な戦力になる」と期待した。