2メートル35の日本記録を持つ戸辺直人(29=JAL)が同種目49年ぶりとなる決勝進出を果たした。

予選2組に登場し、2・17メートルを一発で成功。2メートル21は最初の試技で失敗したが「あの失敗で気が楽になった」とその後は2・25メートル、2・28メートルを1発でクリアし、全体の2位で通過した。

自身初の五輪に「昨日からワクワクして昨晩あまり寝れなかった」と振り返った。競技前は「踏切足に違和感があってそこが心配だった」と明かしたが「今は問題ないです。ずっとこの種目で金メダル目指してやってきたので、思い切ってやるだけだと思います」と力を込めた。

戸辺は身長194センチの大型ジャンパー。昨季は技術よりもフィジカル面の強化に重点を置き、自身でも成果を実感する。筑波大の大学院では走り高跳びを研究し、博士号も取得するなど、二刀流としても知られる男が、勝負の決勝(8月1日)へと挑む。