東京オリンピック(五輪)男子マラソン(8日、札幌)に出場する日本の中村匠吾(28=富士通)が、右足甲の痛みの回復具合を明かした。5日、オンラインで取材対応。5月のテスト大会は故障で下見にとどめたが「順調に回復できて、長野県で調整できたので、その練習の成果をしっかりと出したい」と前向きな思いを口にした。

6月から約2カ月間、長野・菅平高原で高地トレーニングを実施。気持ちの面も前向きになり、充実した状態で本番を迎える。19年の五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」優勝の実力者は「暑くなれば私の強みが出せる。当日まで準備して、最高のパフォーマンスをしたい」と力強く言い切った。

同じく男子代表の服部勇馬(27=トヨタ自動車)も、菅平高原でトレーニングを積んできた。現状を「5月の札幌(テスト大会)に比べて、かなりいい状態」と自己評価し「練習の成果を100%出し切りたい」と力を込めた。【松本航】