21年ぶりの金メダルを目指す米国は、日本ゆかりの選手たちの活躍が光り、快勝スタートを切った。

11安打8得点の打線は3番DHでスタメン出場したDeNA所属のタイラー・オースティン外野手(29)が普段の本拠地・横浜スタジアムで大暴れ。3回に中越え1号2ランを放つと、5回は二ゴロでも全力疾走。7回には左翼線へ適時二塁打を放つと、二塁ベースにヘッドスライディングで飛び込んだ。9回には右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、3安打3打点と攻撃をけん引した。

また、2番二塁でスタメン出場したエディ・アルバレス内野手(31)も3回に左翼線へポトリと落ちる先制適時二塁打に7回は右翼線へ適時二塁打を放って2打点。14年ソチ五輪でスケートのショートトラック代表として5000メートルリレーで銀メダルに輝いた異色の経歴を持つだけに、冬季に続くメダル獲得へ幸先よく船出した。

投手陣も上々のスタート。先発した25歳の右腕、ジョー・ライアン投手(25)は4回にイスラエルの3番バレンシアに左越えソロ本塁打を浴びたが、6回まで5安打1失点と好投。打者の手元で動くムービングボールに鋭い横変化のスライダーなどを駆使して試合をつくった。

2番手には今季途中までオリックスに所属したブランドン・ディクソン投手(36)が登板。7回の1イニングを1安打無失点に抑えると、8回は14年シーズンに日本ハムに所属したアンソニー・カーター(35)が登板して3者凡退で終えるなど救援陣も盤石だった。

これで1次リーグB組は29日にイスラエルに勝利した韓国と米国が1勝ずつで並んだ。両国が31日の直接対決でB組の1位通過を争うこととなった。