日本ゴルフ界初のメダルとなる銀メダルに輝いた稲見萌寧(22)が7日、メダル獲得から約5時間後の午後7時ごろに都内で会見に臨み「周りの方々からすごい祝福のメッセージをたくさんいただいたので、少しずつ実感が出てきたかなと思う」と心境を明かした。

稲見は最終ラウンドとなった7日、18ホールを9バーディー、3ボギーの65と6つ伸ばして通算16アンダー、268でホールアウトした。金メダルを獲得したネリー・コルダ(米国)には1打及ばなかったが、16年リオデジャネイロ五輪銀メダルのリディア・コ(ニュージーランド)と並ぶ2位タイにメダルを確定させ、銀メダルを懸けて臨んだプレーオフでは、18番パー4での1ホール目でパーとし、ボギーしたコを破って決着をつけた。

表彰式では世界トッププレーヤーのコルダ、コと並び立った。「あまり世界で戦っている経験が少ないので、実際自分がどのくらい立ち位置なのか分かっていないけど、最後プレーオフをさせていただいたコ選手も金メダルを獲得したコルダ選手も、みんなすごい選手と分かっていた。その間に挟まれて私が立っていることは、すごい光栄なことだと思う」。実感が少しずつ湧いてきた。

国の代表として出場した初めての五輪が終わった。「周りの方々の期待だったり、国を代表してやっている責任というのが全然違ったなというのがある」と重みがあった。

日本ゴルフ界で初の快挙をやってのけたが、謙虚な姿勢は崩さない。課題は「飛距離アップ」。来週からは国内ツアーが始まるため「明日からきっちり練習します、ふふふっ」と笑顔を見せていた。

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