東京オリンピック(五輪)体操女子日本代表が22日、会場の有明体操競技場での公式練習に臨んだ。25日の予選と同じ午前10時からの試技に合わせ、午前4時前後に起床し、調整してきたという。エース村上茉愛(24=日体ク)は「こっち(選手村)に来てからすごく体がつらく、通せるか不安があったけど、会場の空気感でやりやすさがあった。朝早く目覚めてつらかったけど、できたのは自信になる」とうなずいた。

村上、畠田瞳、平岩優奈、杉原愛子の団体4人、個人枠で平均台に出場する芦川うららの5人のマスクには、おそろいの四つ葉のマスクチャームが飾られていた。畠田が購入したもので「幸運をもたらす葉っぱだと思っているので、見た瞬間これだと思いました」と皆にプレゼントしたという。杉原はお手製で五輪マークの入った髪留めを全員分作るなど、装飾品でも一致団結していく。

選手村に入る前には、長く日本代表を引っ張ってきた補欠の寺本明日香から、各自に手紙が渡された。「茉愛がうれしければ、私もうれしい。悔いなく頑張ってほしい」との言葉をもらった村上は「最後の試技会で、それまで痛いところあったのに、最後は決めてきた。すごく泣きそうになった」と盟友の強さと思いやりに、胸を熱くした。

五輪での女子のメダルは64年東京五輪の団体の銅のみ。各自が各自の思いを胸に、57年後の東京で再びのメダルに挑む。