日本代表は4種目それぞれでミスが続き、上位8人が進出する決勝(27日)進出確定は、他国の結果次第となった。166・62点は、午後8時20分開始の第5班が終わるまで他国の状況を待つことになりそうだ。

午前10時開始の第1班。加えて、落下が怖い平均台スタート。決定直後から陣営は逆風ととらえていた。午前4時前後の起床を続け、この日に合わせてきたが、「やはり、かなり硬かった」と田中光監督。主将の村上茉愛(24=日体ク)が緊張をほぐすように声をかけて明るく努めたが、恐れが現実になった。

2番手で演技した杉原愛子が落下。「2年ぶり(の失敗)。ポイントゲッターなのにチームに申し訳ない」と悔やんだ。4人が演技して種目ごとに上位3人の得点の合計でチーム得点が決まる。床運動、跳馬と1人の大きなミスはでたが踏ん張り、何とかつないだが、最終4種目目の段違い平行棒でほころびが止まらなくなった。

村上が落下すると、4番手で試技した平岩優奈も落下。演技後には涙をこらえ切れず、「プレッシャーがあった。不安な部分がそのまま演技に出てしまった」と何度も目を拭った。

田中監督は「(同組の)イタリアには勝っておきたかった。待つしかない」と険しい表情。16年リオデジャネイロ五輪では4位。母国で、64年東京大会以来の女子のメダルを目標に掲げてきたが、まずは他国の結果を待つしかない。