東京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(25=了徳寺大職)が10日、100キロ超級への階級変更に関して慎重な姿勢を示した。

出身地の東京・葛飾区を表敬訪問。ウルフは24年パリ五輪までの時間を逆算して「五輪が4年後であれば階級変更を考えたが、3年しかないので100キロ級の可能性が一番高いと思う」と説明。さらに、古傷の両膝への負担を考慮し「(男女混合団体決勝で)リネール選手とやって、あの1試合で膝の状態も悪くなった。それを考えても100キロ級でいく方が良いと思う」との考えを述べた。

ウルフは近年、減量に苦労していた。19年に右膝を手術し、リハビリ中には118キロまで増量。これまでも自身が最も動けるのは108キロと公言し、「108キロ級があればいい」と言っていた。現在は五輪の試合から12日が過ぎて体重計には乗っていないとするが、「112キロぐらいの感覚」と予想した。