国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長(67)が東京・銀座を散策した件について、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会上層部にとって“寝耳に水”だったことが12日、関係者への取材で明らかになった。

組織委幹部によると、橋本聖子会長は「何で行っているのか」「あれはまずいのでは」と驚いていたという。同幹部も「銀座に行く用があったとは思えない。不要不急の外出でしょう」と話した。

都内は緊急事態宣言発令中で、不要不急の外出を控えるように呼びかけられている。また、大会関係者は入国後14日間経過すれば行動制限はなくなるが、選手に大会中の観光を禁じていただけに示しがつかないなどとして、批判が集まっていた。

一方、丸川珠代五輪相は10日の閣議後の会見で、バッハ氏の“銀ブラ”について「まず、しっかりと防疫措置の中で過ごしていただいていることが重要なポイントです」と強調。「不要不急であるかは、しっかりとご本人が判断すべきものだと思う」と、問題なしとの見解を示していた。