東京オリンピック(五輪)スケートボードパーク女子決勝で金メダルを獲得した四十住(よそずみ)さくら(19=ベンヌ)と夏季五輪日本人最年少出場で銀メダルを獲得した12歳の開心那(ひらき・ここな=WHYDAH GROUP)が一夜明けた5日、会見を行った。

四十住は「まだ夢みたいな感じ。金メダルを取った実感がまだないです」。

開も「何か五輪がすぐ終わっちゃったので、全然実感がない」。

開は今大会のストリート女子金メダリストの西矢椛(13歳10か月)を抜き、日本人史上最年少メダリストになったが、その実感は「全然ないです」。2人とも五輪の大舞台についても「緊張しなかった」と、淡々と振り返った。

宮崎県で生まれ育ち、銅メダルを獲得したスカイ・ブラウン(英国)とともに、表彰台に上がったことも喜んだ。四十住は「スカイとは米国で一緒に練習したり、遊んだりしているので、一緒に表彰台に立つことができてうれしかった」。開は「大会でしゃべったり遊んだりしています。一緒に表彰台に上がれてすごいうれしかったです」。

新種目だけに初めて競技を目にする人も多く、選手同士で励まし合ったり、競技を楽しんでいる選手の様子も話題になった。四十住は「いつも失敗してもノーミスでも、みんながハグしてくれる。私もみんなにハグして楽しくやってます」と話した。

スケートボードは日本勢のメダルラッシュが続いた。四十住は日本勢の強さの要因を「みんな毎日、練習を頑張っているから、結果につながっているのでは」。開は「みんな楽しく応援したり、励まし合って練習しているから」とそれぞれ分析した。

四十住はスケートボードはどんな存在か聞かれると「彼氏です」と即答。「本当にスケートボードが大好きで、24時間乗っていたいくらいです」と、“彼氏”の理由を説明した。

今後の目標について、四十住は「今までと変わらずスケートボードを楽しんで、パリ五輪も出られたら」。開は「パリ五輪に出て、世界一かっこいいスケーターになりたいです」と、それぞれ3年後のパリ五輪出場も目標に掲げた。【近藤由美子】