男子の五十嵐カノア(23=木下グループ)が世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)で戦うライバルのコロヘ・アンディノ(米国)を破り、準決勝に進出した。メダル確定まであと1勝に迫った。

台風が接近する悪天候にも動じなかった。強風と荒波の中でも序盤からスコアを伸ばした。2本目のライディングでは、崩れる波にできる筒状の空間(チューブ)を通り抜け、鋭いターンを見せ6・67点。「普段のサーフィンだとチューブの中が1番気持ちいい技なんですけど、今日はチャレンジ。抜けて技ができたときは気持ちよかったです」と振り返った。

スケートボードのストリート男子で金メダルを獲得した堀米雄斗(22=XFLAG)とは開会式で再会し、そこで「一緒に金メダルを取ろう」と言葉を交わした。約束を果たすためにも負けられない戦いが続く。