男子の日本は五輪2連覇を狙うブラジルの前にストレート負けを喫し、準々決勝で敗退した。

主将の石川祐希(25=ミラノ)、西田有志(21=ジェイテクト)の2枚看板を中心に攻め立てたが、経験に勝る王者は付けいる隙を与えなかった。石川は「良いプレーはしたけど、相手の力に圧倒された」と完敗を認めた。

それでも、随所に好プレーを見せた。第2セットでは石川の「フェイクトス」で王者の守備網を翻弄(ほんろう)し、西田が強烈なスパイクをたたき込んだ。一時は4点リードする展開だったが、中盤にかけてブラジルが地力の差を見せた。点差を詰められ、このセットを落とした。

最終セットは石川が2つのサービスエースを決めるなど一矢報いたが、終始追う展開になり20-25。16年リオデジャネイロ五輪金メダルのブラジルを前に1セットも奪えず敗れた。

日本男子は29年ぶりの五輪勝利、準々決勝進出を果たすなど今大会で大きな功績を残した。西田、高橋藍(19=日体大)など若手も台頭しつつある中、23年パリ五輪でさらなる活躍を期す。石川は「僕たちの持っている力をコートで出せた」と話し、この悔しさを3年後にぶつける考えだ。