<高校サッカー:富山第一3-2星稜>◇13日◇決勝◇国立

 「リトル本田」が決勝で涙をのんだ。星稜の主将で先輩の本田圭佑と同じ背番号10を背負うMF寺村介(3年)が、無念の逆転負けにうなだれた。

 前半34分にPKを冷静に決めて先制点を奪取。その後も攻撃の中心として動き回ったが、連戦の疲労を考慮されて2点をリードしていた後半41分にピッチから退いた。

 その後のわずかな時間で同点に追いつかれ、延長戦でまさかの逆転を喫して準優勝。強烈なリーダーシップでチームをけん引し続けた主将は「油断じゃないけど、(先に)2点を取って勝ったという気持ちがあったのが駄目だった。(4強だった本田は越えたが)それはあまり気にしていない。自分たちで日本一を取ろうと思っていたので。この1勝を取れなかったことは本当に大きいけど、最高の仲間と3年間できてうれしい」と前を向いていた。