これが最終予選の厳しさなのか-。W杯アジア最終予選のアウェー・ベトナム戦(11日)に臨む日本代表が9日、ハプニングに見舞われた。

南野拓実(26=リバプール)、DF吉田麻也(33=サンプドリア)ら欧州組の11人を乗せたチャーター機で遅延トラブルが発生。オランダから出発した同機は、同日午前にベトナム・ハノイへ到着予定だっが、給油で立ち寄ったロシアの空港で足止めを食らった。大幅遅延の影響で全体練習ができず、ぶっつけ本番の可能性もある。試練は続く。

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エース南野、スコットランドで得点ランク1位タイの古橋、スピードモンスター伊東、司令塔・鎌田、サイドアタッカーの原口、ボランチの要・守田、キャプテン吉田、アーセナル加入後、10戦無敗の冨安、五輪世代の板倉、ベテランGK川島、追加招集の堂安。午後6時(日本時間午後8時)からの練習に、欧州組の姿はなかった。

11人を乗せたチャーター機は、オランダを出発。9日午前中にハノイに到着するはずだったが、着くのは午後10時(日本時間10日午前0時)予定。給油で立ち寄ったロシアの空港で足止めを食らった。アムステルダム-ハノイは約9500キロ。通常ならば、約15時間のフライト。今回はプラス10時間前後、丸1日の移動を強いられた。

森保ジャパンのW杯アジア最終予選で、試合2日前に出場予定選手が全員そろわないのは初。9月2日オマーン戦(パナソニックスタジアム吹田)ではクラブ事情で守田、移籍事情で冨安が試合3日前に合流出来ず、試合を欠場したことはあった。ただ、今回は11人もいない。異例の事態だ。

「日本経由組」も、ハードな移動を経験した。オーストラリア戦で先制点の田中、ベルギー・リーグでのハットトリックが記憶に新しい三笘らは、欧州から成田を経由。8日午後11時(日本時間9日午前1時)に現地の宿舎に入った。仮に田中の所属するデュッセルドルフを出発地とした場合、成田までは9000キロ、約14時間30分。成田からハノイは3600キロ、約6時間30分。田中は「ドイツ2部の移動の方がきつい」と気丈に振る舞ったが、21時間近くの飛行の疲労は計り知れない。

27人は試合前日練習で、ようやくそろう。とは言え、コンディション、練習の強度は、そろわない。“ぶっつけ本番”ともなるベトナム戦。浅野は「ピッチの11人が合わさったときに、結果チーム力が上がっていればいい」。窮地の中、強い日本を見せる。【栗田尚樹】

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