森保ジャパンが11日にアウェーでW杯アジア最終予選のベトナム戦(ハノイ)を迎える。

DF吉田麻也(サンプドリア)やMF南野拓実(リバプール)ら海外組11人を乗せたチャーター機の到着が遅れ、全体練習は試合前日の1度だけという異例の事態にも森保一監督(53)に動揺はない。チーム発足からさまざまなトラブルを経験してきたこともあり、想定外の出来事は織り込み済みだ。

   ◇   ◇   ◇

吉田、南野ら欧州組11選手が乗るチャーター機は、予定から約12時間遅れで9日夜(日本時間10日)にベトナム・ハノイに到着した。缶詰め状態となった機内での様子について、吉田と南野が明かした。7日に所属クラブで試合があった選手たちは、8日にオランダ・アムステルダムに集合。そこからハノイへ向かったが、給油で立ち寄ったロシアで約10時間の足止めを食らった。機外に出たいと交渉したが、ビザがないため許可が下りなかったという。

吉田 24時間ぐらい機内にいたと。フィジカル的には、ストレッチができるスペースがあったので、おのおのストレッチをした。

カードゲームや映画観賞でリラックス。食事は各選手の胃袋を満たす十分なメニューだったという。また、南野は時差対策としてベトナム時間に合わせて眠り、起きると日よけを下ろして外の光を浴びたという。

丸1日を機内で過ごす厳しい体験となったが、吉田はピンチはチャンスと言わんばかりにこう言い切った。「代表活動では、隔離がある中でしっかり話す機会が少なかったのでいい機会になった」。ベトナムでの暑熱対策、所属チームの近況などを話し、GK川島とは代表チームのことや日本サッカー界の話をした。

ベトナムの防疫対策で、他の欧州組も日本経由の長距離移動を強いられるなどした今回の遠征。ロンドンから移動した南野は「30時間以上のフライト」になったという中で、「個人的には割り切って、自分がやるべきことをする。言い訳にならない。勝つしかない」と誓った。吉田も「アクシデントの経験はすべて、明日勝ってこそいい経験になったと思えるし、数年後に笑って話せる。とにもかくにも勝たないと」。W杯本大会へ、強い覚悟を示した。【岩田千代巳】

<海外組11人移動ドキュメント>

◆8日午後 オランダ・アムステルダムからベトナムに向けて出発。約15時間の飛行で、ハノイ到着は9日午前中の予定だった。

◆8日夜 給油のためロシアの空港に立ち寄る。そこで何かしらのトラブルがあり、足止めを食らう。

◆9日午後 10時間ほどの足止めを経て、ロシアの空港を出発。

◆9日午後10時 半日遅れでハノイに到着。30分ほどで通関を終える。

◆9日午後11時 宿舎に到着。ホテルで11人全員PCR検査を受け、深夜0時から夕食を取った後、それぞれ部屋に戻った。

◆10日午前9時 チーム全員で朝食。その後は全体ミーティングを行った。

※現地時間