W杯アジア最終予選オマーン戦(16日、マスカット)に向けて現地で練習中の日本代表MF南野拓実(26=リバプール)が15日、オンライン取材に応じた。
4-3-3のフォーメーションを取り入れた森保ジャパンで、左ウイングでのプレーを模索中。チーム発足当初に務めていた4-2-3-1のトップ下が「僕のプレースタイル的に一番ゴールを奪えるポジション」としながらも、「今チームに求められるのは、左からゴールに向かっていくこと。手応えもあるし、そこで結果を残したい」と意気込んだ。
南野の一問一答は以下の通り。
-コンディションは
南野 ベトナムに比べて少し気温は高い。前回に比べて準備する時間があるので、いいコンディションで試合に臨めると思う。
-オマーン戦のポイントは
南野 先制点が重要になる。どれだけ相手を押し込めるか。前回の試合に比べて細かいミスを減らすことも重要になる。
-森保ジャパン立ち上げ当初は攻撃に勢いがあった。現在との違いは
南野 フォーメーションが違うし、左でプレーすることが多くなった。一番点を取れていたときのポジション(トップ下)とは違うので、変わっている部分はあるかな。
-4-2-3-1のときと4-3-3の現在で役割の変化は
南野 あんまり変わらない。4-2-3-1と比べて、8番=フロントボランチとサイドバックとの三角形でボールを動かすとか、その3人を意識してポジションをとる意識に変わったかな。4-2-3-1のときは、大地(トップ下の鎌田)との距離感のほうを意識していたので。
-周囲に伝えていることも変わらないか
南野 そうですね、そこはみんな分かってくれていると。自分も(相手選手の)間で受けて前に行きたいと常に言っているし、そのためにはゆうとくん(長友)との関係性で、ワンタッチでも出せてターンもできる状況を作れた方が、相手にとっては難しい。どうやってその状況を作るのか、FWとの関係性とか含めて、伝えてはいます。
-最終予選で得点が少ない。精度の問題か、チャンスが少ないのか
南野 両方ですね。チャンスが全くないわけでもないし、とはいえチャンスの数は増やしたい。トップ下でやっていた頃、あのやり方が一番僕のプレースタイル的にゴールを奪えるポジションだと思っているけど、今チームに求められるのは、左からゴールに向かっていくこと。ゴールに関わっていくプレーはどうしていったらいいか、毎試合考えてプレーしていて、手応えもあるし、そこで結果を残したい気持ちもある。さっき言ったように、両方の質を上げていきたい。
-1トップ大迫との距離感で心がけていることは
南野 ベトナム戦の(伊東の)ゴールは、サコくん(大迫)に当たって、俺が追い越して、早い攻撃で前3人が絡んだ。ああいうシーンは1つの理想というか、よかった場面。ブロックを敷いて守られたときにどういう距離感で攻めるかは、もっといろいろ試して、ビルドアップからポジショニングを調整して、都度いい距離感でできるようにしないとな、という意識はしている。
-中盤の選手は「3ボランチ気味でやっている」と。1トップ大迫の背後のスペースをどう使うか
南野 基本的にはウイングの選手がサコくんの裏のスペースを使っていければいいかなと思うけど、個人的には8番(中盤で攻撃的な役割)の選手が追い越して、そのスペースを使うプレーも効果的だと思う。とはいえ、どっちのシーンも少ない。サコくんの動いたスペースをうまく使えていないと感じるので、もっとうまくやっていければ。