ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オマーン戦(16日、マスカット)に向けて現地で練習中の日本代表MF遠藤航(28=シュツットガルト)が15日、オンライン取材に応じた。前回対戦では守備を固めた相手から得点できなかっただけに、「キレイに崩すのは理想ではあるけど、全部うまくいくわけじゃないと思う。最後は思い切りの良さが大事」と、中盤の底からも積極的にミドルシュートを狙っていく。

遠藤の主な一問一答は以下の通り。

 

-出場停止の守田の代役候補に柴崎や原口がいる。2人が入った場合の生かし方は

遠藤 元気くん(原口)は攻撃で前に推進力をもたらせると思うし、インテンシティ、ラストパス、シュートにもっていく部分、クロスに入るのがいいところ。シンプルに生かせれば。岳(柴崎)は長く一緒にやっている。インサイドハーフ(中盤3人のとき、攻撃的な役割を担う2人のこと)なら、より岳の攻撃の良さを生かせると思う。

-南野はウイング、中盤、サイドバックでトライアングルを作りたいと。どうフォローするか

遠藤 左に関しては、タクミ(南野)が中(にポジション)をとって、インサイドハーフがちょっと落ちて、ゆうとくん(長友)が高めにとるのが、それぞれの特徴を考えたら一番いいんじゃないかと、現状では思っている。

-得点を取る形のイメージは

遠藤 ブロックを敷いてくるので、もちろんキレイに崩すのは理想ではあるけど、全部うまくいくわけじゃないと思う。最後は思い切りの良さが大事。ミドルを打つとか。あとは純也(伊東)やゆうとくんのクロスに人数をかけて入れるかどうか。うまく使い分けながら、崩すところと真ん中をとるところは、お互いタイミングを見てやっていきたい。

-3ボランチの脇のスペースは引き続き狙い目か

遠藤 攻撃に関しては、オマーン戦でもサイドのところは大事になる。出たメンバーで、誰がポジションをとるのがベストなのか、選手の特徴によって変わると思うので、どんなメンバーが出ても、サイドを起点にするところは持っておいていいと思う。

-チーム発足当初は2列目を生かした攻撃だったが、今は強度や切り替えを重視している。戦い方の幅の変化について

遠藤 言われてみれば、メンバーが替わりながらチームも少しずつやり方をアップデートしているイメージ。少しずつハマりつつある。今であれば3ボランチ。選手の特徴ありきだとも思うし、システムや戦い方によっても変わる。日本人は戦術理解度、人が替わったときどうしたらいいか、柔軟に対応できるのがよさ。いろんなオプションを持てるのはいいし、出た選手によって形を変えられたら、チームの幅が広がる。ポジティブにとらえている。