日本は後半36分に途中出場MF三笘薫(24=サンジロワーズ)のクロスからMF伊東純也(28=ゲンク)がゴールを決めてオマーンを下し、B組2位に浮上した。

左サイドバックで途中出場したDF中山雄太(24=ズウォレ)は、決勝点をアシストした三笘を“アシスト”した。中山の一問一答は以下の通り。

-今の気持ちは

中山 チームとして大事な一戦だったので、勝利できたことはうれしかった。僕はどちらかというと、うれしい気持ちよりはまだまだ先が続いていくので、いい状態で課題を見つめられる結果で終われたかなと思う。

-交代時の指示は

中山 ビルドアップで落ち着いて、起点になって、と言われた。一緒のサイドでプレーするのが薫(三笘)で、拓磨くん(浅野)とは違う特長のある選手なので、薫とコミュニケーションをとってやってくれ、と言われた。

-決勝点につながる三笘へのパスは

中山 パス自体は僕の中では弱くて、薫のおかげでいいパスに見えたのはある。薫の特徴はドリブルで1対1なので、できるだけ近い位置でサポートすることで、仮に失っても2次攻撃につなげられるポジションをとっておこうという意識が、結果ボールを奪えて、あの形を作れた。

-左サイドをどう改善しようと思っていたか

中山 佑都くん(長友)は、大外のレーンでアップダウンする選手。代わりに、碧(中盤の田中)がトミ(冨安)と佑都くんの間に入ってプレーするところがあった。僕が入ったときは、できるだけ(中盤の選手には)中でプレーしてほしいと思っていた。練習からも、薫と同じサイドをやると思っていた。薫がどんなプレーをしたいかベンチで話しながら、それだけになると相手もやりやすいので、薫の特長も出しながらも「俺がこうしたいから薫もこうして」と話していた。

-三笘との左サイドのコンビの手応えは

中山 薫みたいな個ではがして相手の脅威になる選手はあまり日本にいないと思うので、最大限生かすプレーをするのもそうだけど、タイプの違うたくみくん(南野)とも一緒にやって、また違うプレーを見せたいのもある。組む選手によって、僕の特長が試合によって変わるのが理想なので、そこは日々頑張って、試合の時に見せられたら。

-長友からポジションを奪う気持ちは

中山 試合に出ることは選手として強い気持ちがあるので、そこは日々(ポジションを)取るために、成長するために頑張っているけど、まだまだスタートで使われていなかったりするので、今何が足りないのか、どうしたらスタメンで出られるのか、自分に矢印を向けてやれているし、少ない時間でもパフォーマンスを発揮しないといけないと思っている。いずれスタメンを奪取できるように、チームに帰っても頑張りたい。

-理想のサイドバック像は

中山 東京五輪の酒井(宏樹)くんの基準が大きい。理想のサイドバックになったとしたら、おそらく今まで日本にいなかったタイプの選手になると思う。守れて、ゲームがつくれて、なおかつ上下動もできる、というのは理想としている。今までにそういうサイドバックはいなかったし、世界でも希少なタイプだと思う。逆に言えば、それができたら誰と組んでもバリエーションが出せると思う。