日本はオマーンを下し、B組2位に浮上した。後半から投入したMF三笘のアシストで伊東がゴール。これが決勝点になった。森保一監督(53)との主な一問一答は次の通り。

-三笘投入の意図は

森保監督 前半からボールの動かし方は悪くなく、サイドを起点に攻撃もできていた。サイド攻撃により厚みをもたせて、我々が圧力をかけて攻撃できるように三笘を投入し、彼のドリブルで仕掛けて突破することでゴールを目指そうと考えた。前半からみんながよく走って戦い、相手にダメージを与えたので後半にギアを上げられた。

-招集したが出られない選手もいた

森保監督 所属クラブでも存在感を発揮しており、いつでもメンバーに入ることは可能で力は評価しているが、我々が作ってきたチームに加わり、序列を崩してもらうところで新しい選手たちのプレーは見ていた。そこで入れなかった選手はいるが、今の力と将来の伸びしろがもっともっとあることで評価して加わってもらった。悔しい思いでしかなかったかもしれないが、私自身は試合に出ても出られなくても、この経験があって必ず成長につながると確信を持って招集させてもらっている。

-三笘、中山の縦の関係は。先発は南野と長友だった

森保監督 中山、三笘に関しても先発で使っていくことは考えていた。他の選手も同じで実際、先発を考えている選手もいた。前半、相手も元気で対応力ある中でなかなか(崩すのは)難しい。すべてがすべて思い通りにはいかないし、うまくいっていれば全勝している。前半の45分があったからこそ、いい攻撃が仕掛けられたと思っている。もちろん評価とすれば、三笘が最初のプレーからぐいぐいチームに勢いをもたらせてくれた。45分持たなくてもいいという仕掛け方。彼の持っている力を発揮、チームの勝利に貢献しようと姿勢は素晴らしい。中山も先発でもおかしくないパフォーマンス。非常に安定した守備で相手を止める。攻撃もアクセントになった。ポジション争いはニュートラルに見て決めていきたい。

-南野から古橋に交代し、中央で使った理由は

森保監督 古橋は所属チームで一番輝いている。セルティックではサイドでプレーしたり、トップで結果を出して、前線でもどこでもできるが、やはりトップで背後に抜けだす動き、視野から消える動き。起点にもなれるし、我々のチームに生かそうというのが1つある。サイドはチームでも生かせると思うが、サイドで力を発揮してくれている選手が出てきているので、兼ね合いも含めてトップで起用することが多い。今日は古橋を基本的にトップ、大迫は1つ下げてもらって起点になってもらう動きだった。背後に抜け出せる局面があれば、古橋に担ってもらおうとプレーの要求をした。両方ともトップもトップ下もできるので臨機応変に工夫してやってくれていた。

-後半30分、中山がミドルシュートを打ったときに「入れ!」と叫んでいた。一緒に戦っている感じだったのか

森保監督 そうだと思います。私も一緒に戦っています。(音声が)拾われていたんですね。あれは結構いつも言っていて、そういう局面であれば。タイミング的にも、(中山)雄太がシュートを打つタイミングが合っていたので、自然と出た言葉かもしれない。恥ずかしいです、そこを拾われていたのは。