FC東京がサンフレッチェ広島との無敗対決を制し、首位を奪い返した。0-0の後半26分、MF大森晃太郎(26)の折り返しからFWディエゴ・オリヴェイラ(28)が4戦連発のゴール。1点を守りきり、開幕から8戦無敗(6勝2分け)とした。MF久保建英(17)が今季初のメンバー外も“代役”大森が好守に貢献。得失点差で首位だった広島はホームで2位に後退した。

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シュート数はともに3本。予想通りの“堅守対決”でチャンスをつかみ取ったのは東京だった。

後半26分、こぼれ球を拾った大森が折り返す。絶好球を絶好調のオリヴェイラが仕留めた。「ディエゴなら決めてくれると信じていた」と大森。4戦連発のオリヴェイラは「大森から優しいパスがきた。考える間もなくフィニッシュできた」とアシストに感謝した。

大森の先発は今季2度目。前節鹿島戦で途中交代し、長谷川監督が「(目の違和感で)大事をとって連れてこなかった」という久保の左サイドに入った。大森は攻撃だけでなく「柏の良さを消しにいった」と広島のサイド攻撃のキーマン封じにも貢献。指揮官は「ケガの功名ではないが、(広島柏を)自由にさせなかったのが大きなポイント」。

久保に関して長谷川監督は「快方に向かっていると報告を受けた。建英が元気に戻ってくれば(攻撃に)変化がつけられる」。余力を残して東京が首位に立った。

▼1試合最少シュート 19日の広島-東京戦は両チームともにシュート3本。両チーム合計シュート6本は、14年10月18日の新潟-甲府戦(1本-5本、スコア0-0)に並ぶJ1最少タイ記録。