市船橋が専大松戸を4-0で下し、3年ぶりの全国高校サッカー選手権出場へあと1勝とした。決勝では7年連続で流通経大柏と対戦する。

前半9分に湘南ベルマーレ内定のDF畑大雅(3年)のロングボールに抜け出したFW松谷昂輝(3年)が右足で決めて先制に成功すると、36分にも右サイドの畑からの鋭いクロスに松谷が頭を合わせて追加点を挙げた。

後半も市船橋ペースで試合は進む。清水エスパルス内定の背番号10のMF鈴木唯人や畑らを中心とした攻撃で攻め込むと、同20分にはMF森英希(3年)が決めて3点目。同30分には松谷がDF植松建斗(3年)のシュートのこぼれ球を押し込んで突き放した。ハットトリックを達成した松谷は「前半のうちに2点とれて、後半にハットトリックを達成することをイメージしていた。選手権の舞台で爆発してやろうと準備してきて、その結果が出たと思います」と笑顔をみせた。

今年4月に朝岡隆蔵前監督からチームを引き継いだ波多秀吾監督は「結果としてこのスコアになったが、いつひっくり返ってもおかしくないゲームだった」と引き締めた。自身も市船橋のOBで、コーチから監督に就任した今年については「何か大きく変わったことはない」としつつ「とにかく選手、チームを信じることを意識をしてやっている。そこは歴代の監督をされた方々よりも唯一勝っていることかもしれない」と力を込めた。

決勝の相手は7年連続で流通経大柏と戦う。長年のライバルでもあり、今の3年生にとってはここ2年間、選手権出場を阻まれている相手だ。主将のMF町田雄亮(3年)は「選手権出場を一番の目標としてやってきた。みんな思いは強いと思います」と30日の決戦へ闘志を燃やした。