2連覇を目指す王者横浜F・マリノスはホームでガンバ大阪に1-2で敗れ、黒星スタートとなった。

持ち味の最終ラインからの組み立てに圧力をかけられ、前半6分にミスから失点。34分には高いディフェンスラインの裏のスペースへのロングボールから崩され、追加点を許した。

ポステコグルー監督の特徴とも言えるパス回しとハイラインの裏を突かれての敗戦。MF扇原は「かなり対策しているなと思った」。王者は標的にされている。G大阪はセンターバックの脇のスペースを狙ったロングボールを徹底。得点源であるFW仲川らは複数人で対応してつぶされ、奪ったボールは無理につながず、外に蹴り出すなど断続的な攻撃も遮断された。

12日のACL全北戦で日本代表DF畠中が負傷離脱。過密日程の影響も出始めている。東京五輪世代のMF遠藤は「重圧を感じながらプレーしている感じがあった」。ACLでは現体制で初対戦の全北、シドニーFCに連勝したが、富士ゼロックススーパー杯の神戸に続きJリーグ勢に苦戦。指揮官は強気で、現在の戦術を貫く姿勢を変えず「結果は自分の責任。人選も含め、しっかり戦える準備をして次に向かう」と言い切ったが、不安の残る船出となった。【松尾幸之介】