J1清水エスパルスは公式戦再開に向けて準備に余念がない。5日は静岡市内で調整に励んだ。主なメニューは攻撃練習だ。

実戦形式では3バックの相手を想定した戦術を繰り返して確認した。ピーター・クラモフスキー監督(41)は「今までやってこなかったので」とその意図を説明。公式戦の中断期間を利用して新たな取り組みを行っている。

チームは、2月のルヴァン杯川崎F戦で5失点。リーグ開幕戦も東京に1-3と逆転負けした。その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公式戦が延期された。指揮官や選手らは「しっかり準備する期間」と前向きに捉え、チームが目指す戦術の成熟度を高めている。練習も連日ハードなメニューを消化。ベストコンディションを維持しながら、再開を待っている。

中断中のテーマは「攻撃を発展させていくこと」と指揮官。7日には非公開で練習試合を行い、実戦を通じてチームの現状を確認するつもりだ。クラモフスキー監督は「自分たちのやりたいことをやるだけ。チームとしてのパフォーマンスを見たい」と強調。一刻も早い事態の収束を願いながら、中断期間を有効活用していく。【神谷亮磨】