JリーグとNPB(日本プロ野球機構)は21日、新型コロナウイルス流行下での試合開催にあたり、サポーターに向けた共同メッセージを発信した。

内容は、スタジアム観戦時のマスク着用の徹底、声援ではなく拍手を送ること、飲食時は会話を控えることなどを呼びかけるもの。

この日午前に行われた新型コロナウイルス対策連絡会議後の記者会見で、Jリーグの村井チェアマンは「年間を通じて試合を運営できることが何よりの応援なので、感染対策をしっかりしましょうという内容になると思う」と、共同メッセージを発信することを明かしていた。

メッセージ全文は以下の通り。

 

プロ野球とJリーグは、日本におけるスポーツ文化の両輪です。新型コロナウイルスの感染拡大で開催さえ危ぶまれましたが、多くの皆様の努力によって開幕・再開することができ、今月には上限こそあるものの入場者数の制限緩和によってかつてのスタジアムの光景に一歩近づくことができました。未曽有の危機はむしろ、プロ野球やJリーグがいかに多くの人に愛され、支えられているということを教えてくれたのではないかと感じます。

我々の、そしてファン、サポーターの皆様の願いも、あとは今シーズンを最後までしっかりと戦い抜くことだと思います。そのためにプロ野球12球団、Jリーグ56クラブでは引き続き感染対策をしっかり行って参りますが、スポーツを愛してくださる皆様だからこそお願いしたいことがあります。

 

・スタジアム内では互いに感染させないため必ずマスクを着用してください。

・素晴らしいプレーには声援ではなく拍手を送ってください。

・可能な限りの距離を取り飲食をされる際は会話を控えてください。

 

昨年までのような楽しみ方はできないかもしれませんが、スタジアムから感染者を出さないことが本当の応援です。来場してくださるファン、サポーターおひとりおひとりの行動が、スポーツ文化を守ります。

皆様と一緒に、決して忘れることのない2020年のシーズンを完走しましょう。

 

一般社団法人日本野球機構会長 日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー 斉藤惇

公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ) チェアマン 村井満