ヴィッセル神戸は16日、神戸市内で開幕前恒例の必勝祈願を実施した。今年は緊急事態宣言下のため、報道陣にも完全非公開となり、徳山大樹社長(31)、三浦淳寛監督(46)、主将MFアンドレス・イニエスタ(36)、副主将MF山口蛍(30)ら8人の少人数で実施した。

日本特有の儀式にも、来日3度目の経験となったイニエスタは「正式にシーズンを始める1つの儀式。今季をよくするために、気持ちの引き締まるいい儀式になった」と表情を引き締め、昨年12月に手術した右太ももに関しては「回復はいい感じで予定通りに進んできているし、ここからも焦らず確実に1歩1歩、回復して仲間と試合がしたい」と早期復帰を願った。

右太ももは昨年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で負傷したもので、全治4カ月と診断され、その通りにいけば4月ごろの試合復帰となる。元スペイン代表の世界スターは「リハビリして、できるだけ早い形で(復帰を)進めていけるように、残りも頑張っていきたい。今季へのモチベーションは高い。我々にはみなさんにいい1年を見せる責務がある。チームの進むべき道は、(ベスト4に入った)ACLで見せられたので頑張っていきたい」と意気込んだ。

今月4日から13日まで行われた沖縄キャンプに、イニエスタは不参加で神戸市内に残ってリハビリした。この日はスーツ姿で参加し、神妙な表情で三浦監督らと今季の必勝を誓った。チームは今後、神戸市内で最終調整を続け、27日のガンバ大阪とのJ1リーグ開幕戦(ノエスタ)に臨む。